2026.08.23

CARS

イタフラ沼へまっしぐら アルファ・ロメオ・ミトは女子大生のかけがえのない宝物

エンジン編集部唯一の20代ムラヤマが担当する連載『若者だってクルマ好き!』。今回取材したのは、中学生のときに雪上イベントでクルマに目覚め、大学では自動車部に入るほどの走り好きになった野口さん。今では“イタフラ沼”にまっしぐらだという。

きっかけはスバルの“ゲレンデタクシー”

大学新3年生の野口夏葉(なつは)さんは、車齢17年目に差し掛かっているとは信じられないほどに艶やかな、真っ赤なアルファ・ロメオ・ミトに乗って颯爽と現れた。小洒落たタン革仕様の内装も良く手入れがされていて、使用感はほとんど感じられない。さらに驚いたのは、このミトが6段MTで、角までしっかり使い込まれたハイグリップ・スポーツタイヤを履いていること。聞けば、大学では昨年まで自動車部に所属し、今でも趣味でサーキット走行を楽しんでいるというのだから、生粋のクルマ好きと言って間違いないだろう。



「クルマでレジャーに行くことが多い家だったので、クルマは身近な存在でした。モータースポーツに興味が湧いたのは中学生のとき。スバルの“ゲレンデタクシー”(雪上の同乗試乗イベント)で、ラリー・ドライバー、新井大輝さんの運転を体験してからです。GRB型のインプレッサにも惚れ込んでしまいました」

野口さんは中学生にして、車の構造についての図解本を自ら読み込んで理解するほどクルマに夢中になった。大学に入学すると、自動車部の新歓に参加して初めて運転したカートに心を奪われて入部。教習所にも通いながら、マイカー選びを始めた。

「先輩方が乗っていたクルマの影響で“サンルーフ付きの欧州車”に憧れがありました。絶対にMTという条件は外せないし、排気量は1.4リッター以上あった方が良いと言われて。ジムカーナなどの競技で使う部車にも近いFFのコンパクト・ハッチで手が届く中古車を調べていたら辿り着いたのがプジョー208GT。大きなガラスルーフが決め手です!」

カメラも趣味の野口さんは、愛車との想い出を自ら写真に収めている。208GTはすべての操作系が軽く滑らかで、足さばきも柔軟なので楽に乗れるという。

2012年型の208GTは、野口さんが大学1年生(2024年)の8月に納車された。

「とにかく手の掛かるクルマでしたがそれも含めて“機嫌損ねちゃって可愛いな”と思えます(笑)。動力性能の感覚や挙動への理解も、208に乗り始めてから良く分かるようになりました。シートを倒したり、後席に座ったりしてガラスルーフから空を眺めるのはやっぱり最高だったし、実用性も高い。タイヤ8本とか、折りたたみではない自転車だってそのまま飲み込んでしまうんです」

ところが昨年10月、走行中にエンジン・ブロー。今は自宅で休眠中だ。

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