英マクラーレンは、F1通算1000戦の出場を祝う特別な「アルトゥーラ」を発表した。
フェラーリに次ぐ通算1000戦という歴史をまとった「アルトゥーラ」とは?
現在のマクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チームのドライバーであるランド・ノリスとオスカー・ピアストリが駆るMCL40のカラーリングが、公道を走るスーパー・スポーツカーに宿った。

1963年にブルース・マクラーレンがわずかな仲間と立ち上げたレーシング・チームは、60年以上の歳月を経てF1通算1000戦という、かつてフェラーリしか到達したことのない境地に辿り着いた。

コンストラクターズ選手権10回、200勝以上という輝かしい記録を刻みながら積み上げてきたその歩みを、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)が一台のロード・カーに凝縮したのが「マクラーレン・アルトゥーラ 1000GP by MSO」だ。

エクステリアの仕立ては、2026年モナコGPでノリスとピアストリが駆るMCL40から着想を得たもの。
「マクラーレン・アルトゥーラ 1000GP by MSO」にはこの特別なグラフィックが、熟練した職人の手によってボンネット、ボディ・サイド下部、ウイング、ミラーに施されている。

フロント・スプリッターとリア・ディフューザーにはマクラーレンの歴史的な意匠にインスパイアされたコントラスト・ピン・ストライプが加えられ、アルトゥーラの流麗なボディを引き締めている。
インテリアには、マクラーレン・レーシングの偉業を刻むメタリック・パパイヤ・カラーの専用プレートが装備される。レーシング・カーとロード・カーが同じ哲学のもとで作られてきたブランドであることを、象徴するアイテムだ。
ベースとなる「アルトゥーラ」は、3リットルV6ツインターボに電気モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッド・システムを搭載し、システム最高出力は700ps超を発揮。カーボン・ファイバー製のモノケージ・アーキテクチャーによる軽量ボディと組み合わさり、0-100km/h加速は3秒を切る。日本における導入時、2022年のプライスは3000万円前後からのスタートだった。

今回のMSO仕様は、ビスポーク・モデルであり、かつ世界10台という希少価値が加わる。マクラーレンのMSOが手がける限定モデルは通常ベース車に対してかなりのプレミアムが付くことが多く、過去のMSOの特別あつらえとなるモデルの価格動向も踏まえると、今回の「1000GP by MSO」の日本での価格は予想しにくいところだが……。現時点では価格は非公開。詳細は2026年6月5日からスタートするF1モナコGP開催に合わせて発表となる。
文=上田純一郎 写真=マクラーレン
(ENGINE Webオリジナル)