BMWが、新型「X5」を発表した。元祖スポーツ・アクティビティ・ヴィークル(SAV)が、新世代デザインと多彩なパワートレインを擁して生まれ変わる。
XシリーズだからライトもX字型!!(でもiX3は?)
フロント周りは、iX3が先鞭をつけたノイエ・クラッセに通じる構成で、イルミネーションを仕込んだ縦長のキドニー・グリルから、ヘッドライト・ユニットが左右へ伸びる。

ただし、デイタイム・ライトがX字型となっているのが斬新だ。

G65こと新しい5代目「X5」の車体サイズは4994×2000×1751mmで、先代にあたる“ファイナル・エディション”が日本市場で発売となったG05(4935×2005×1770mm)とほぼ同等。

ホイールベースは60mm長い3035mmで、この延長分が全長に反映されたかたちだ。

サイドで目を引くのが、独特のドア・ハンドル。Bピラーとリア・クオーター・ウインドウの付け根付近に、ウイングレットのように突き出しており、タッチすることでドアのラッチが開放される。「X5」初の自動開閉機構も、オプション設定された。

ヘッドライト同様、横長のテールライトも「iX3」に似たスタイル。

リア・バンパーは、ボディ同色部とブラックの組み合わせが個性的だ。ボディ色は11色、ホイールは最大23インチまでラインナップされるという。

キャビンは2列5座。

フロント・ウインドウ基部の細いパノラマ・ディスプレイや、運転席側へ傾いだセンター・ディスプレイは、「iX3」や「i3」にも通じる造形だ。オプションで助手席前に設置される画面も、平行四辺形だ。
加飾パネルには、ガラスや、自動車では世界初というスレートなどを用意。ダッシュボードからドアへ、トリムが連続するラップアラウンド・スタイルは、空間の広がりと包まれ感を両立する。

シートは、クッションの快適性を増したスポーツ・シートを標準装備する。オプションのマルチファンクション・シートは、座面長やヘッドレストの高さも電動調整で、座面と背もたれのクッションを拡充。マッサージ機能も、改善が図られている。
後席は、ニー・ルームを従来比で22mm拡大して130mmに。また、体の角度を2度寝かせて、より快適な着座姿勢を実現した。シートは40:20:40の分割可倒式で、荷室容量は純電気自動車とマイルド・ハイブリッドが655〜1850リットル、プラグイン・ハイブリッドが525〜1680リットル。前者はフロントに53リットルの収納スペースも備える。

パワートレインは5タイプを用意。その内訳はマイルド・ハイブリッドのガソリンとディーゼル、ガソリンのプラグイン・ハイブリッド、そして「X5」初の電気自動車、さらにやや遅れて登場する燃料電池車の「iX5ハイドロジェン」だ。
電気自動車の「iX5」の“60 xドライブ”は、前後各1基のモーターと、141kWhのバッテリーを搭載する。578ps/805Nmのシステム出力で、0-100km/h加速は4.6秒、最高速度は210km/h。航続距離は、最大845kmにも達するという。
マイルド・ハイブリッドは、ガソリンで400ps/540Nmの“40”も、ディーゼルで286ps/650Nmの“40d”も、四輪駆動のxドライブ仕様となる。エンジンはいずれも3リットル6気筒で、モーターは18ps/200Nm。トランスミッションは8段AT。0-100km/h加速と最高速度は、“40”が5.3秒/250km/h、“40d”が6.1秒/230km/hだ。
プラグイン・ハイブリッドは“50e”と“60e”の2機種で、いずれも3リットル6気筒に、197ps/280Nmのモーターを搭載するxドライブ仕様。システム出力は、“50e”が489ps/700Nm、“60e”が612ps/800Nmを発揮する。0-100km/h加速は“50e”が5秒フラット、“60e”が4.5秒。最高速度は250km/hで、電力のみでも140km/hに到達する。

生産拠点は従来同様、アメリカ・サウスキャロライナ州のスパータンバーグ工場で、2026年8月に製造開始。デリバリー開始はマイルド・ハイブリッドが11月以降、電気自動車とプラグイン・ハイブリッドが2027年の早いタイミングとなる。
なお日本導入は、2027年初頭を予定しているとBMWジャパンではアナウンスしている。
文=関 耕一郎 写真=BMW 編集=上田純一郎
(ENGINE Webオリジナル)