2026.08.14

CARS

日本を代表するFFスポーツの王様|実は普通のモデルもオススメなこのクルマが総合10位【2026年版本音で選んだ100台のマイ・ベスト・カー】

日本を代表するFFスポーツの王様

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エンジン恒例企画、新車で買えるクルマ100台のランキング2026年版。47名のモータージャーナリストとエンジン編集部員、そしてEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員、さらに今年はウェブでの投票も加わって、2026年の今、本音で買いたいと思う20台のマイ・ベスト・カーにポイントをつけて投票した新車で買える注目の100台を選んだ。

総合第10位にランクインしたシビックに対する選者たちの意見は真っ二つに分かれている。一つはタイプRなのは言うに及ばずだが、意外なことに普通のモデルに対しても評価が高くなってきている。

第10位! ホンダ・シビック 184pt

現行シビックといえば、“FF世界最速”の称号を長らく守ってきたタイプRが対象となった2023年のHOT100で7位に躍進するも、そのタイプRが受注停止となった翌24年は24位に急降下、ブラックレーシングパッケージ(BRP)の登場で受注再開された25年は12位にV字復活している。実際、今回も「タイプRに尽きる」(村上さん)や「とにかくタイプR!」(上田さん)というほど直接的ではなくとも、タイプRあればこそ……的な評価が目立つ。



ただし、現在購入できるタイプRはそのBRPのみで、本体価格は今や600万円超。デビュー当初は500万円を切っていた標準モデルに限ると、受注が再開されないまま公式ウェブサイトから姿を消してしまった。BRPといっても特別なのは基本的に内装仕立てのみなので「走りの進化は足踏みなのに価格は100万円以上高騰」(新井さん)というツッコミは、ごもっともというほかない。まあ、昨今の資材高騰がそれだけ強烈ということだろうけれど……。



また、スポーツカーの聖地である独ニュルブルクリンク北コースでのFF最速ラップについても、その座をゴルフGTIに奪われてしまったタイプRだが、クルマ自体の評価、とくにその速さに対する評価もまったく下がっていない。「日本を代表するFFスポーツの王様」(佐藤久実さん)という評には誰も異論はないだろうし「タイプRをスズカのフルコースで乗った際の感動が忘れられず」(河村さん)とか「アマチュアが本気になって鈴鹿を本気で攻められる安定感はCセグスポーツカーとして世界一」(山田さん)、そして「いかに無駄なく速さを追求できるか。エンジニアの思想に触れる愉しさがあります」(斎藤 聡さん)など、業界内でもドライビングテクニックに定評のある先生方が、その速さを本気で支持しているのがなによりの証だ。



そんな現行タイプRがプロ・ドライバーだけでなく幅広い層にウケているのは、「コンフォート性能も兼ね備えた唯一のタイプR」(大井さん)であり「ゆっくり運転していても気持ちいい」(工藤さん)からでもある。何世代もかけてFF最速を追求した結果、その味わいは「円熟の極み」(塩澤さん)にあって、今やほかに類例のない「万能感のあるFFの高性能車」(今尾さん)となった。

ただ、26年のランキング=10位が25年よりさらに上昇したのは、じつはシビックが「普通のモデルにも走ってナンボのところに幸せが詰まって」(渡辺敏史さん)いて、「標準的なシビックもドライバーズカーとして高い完成度を誇っている」(西川昇吾さん)ことが、クルマ好きの間にジワジワと浸透してきたからかも。

とくに「ハイブリッドユニットが滑らかで気持ち良い」(高平さん)や「e:HEVも中々の出来」(浅石さん)というように、ホンダ自慢の2.0リッターe:HEVはクルマ好き目線で見ても、その爽快なドライブ・フィールが魅力で、先日には定評あるRSシャシーとの組み合わせも実現。さっそく「モーター走行主体のRSも注目」(桂さん)や「e:HEV RSは珠玉の1台」(大谷さん)と高評価を連発しはじめている。シビックの快進撃は来年以降も続くか?

文=佐野弘宗 写真=小林俊樹



■ホンダ・シビック

写真のe:HEV RSは141ps、182Nmの2リットル直列4気筒エンジンと184ps、315Nmのモーターを搭載。価格は465万9600円~。いっぽうタイプRは243ps、420Nmを発揮する2リットル直列4気筒ターボ・エンジンと6段MTの組み合わせでレーシング・ブラック・パッケージの場合617万9800円。

■ホンダ・シビック(タイプR含む)には18人のジャーナリストが投票
184pt/塩澤18pt+佐野18pt+今尾15pt+工藤13pt+山田13pt+新井12pt+大井12pt+村上9pt+斎藤(聡)8pt+渡辺8pt+河村7pt+高平6pt+上田6pt+大谷6pt+佐藤(久)5pt+浅石5pt+桂4pt+西川(昇)4pt+EPC14pt+Web1pt

(ENGINE2026年9・10月号)

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