2026.09.30

CARS

フォルクスワーゲン・ティグアンのディーゼルモデルに試乗|進化したアダプティブ・シャシー・コントロール「DCC Pro」の乗り心地にうっとり

フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTION Rラインに試乗した。

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ボディサイズを感じさせない軽快な走り

早速ティグアンに乗り込んで、公道へと繰り出していく。しかし、少し面食らったのはシフトレバーだ。最近のフォルクスワーゲンはBEVのIDシリーズで採用されたコラム式のシフトレバーを採用しており、ウインカーのように突き出たレバーの先端を奥にねじればドライブ、手前にねじればリバース、そしてレバーの頭を押し込めばパーキング、というUIになっている。

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フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTION Rラインに試乗した。

ねじる方向が進行方向とリンクしている、という理屈は理解しているのだが、旧来のシフトレバーの手前に引いてドライブ、奥に倒してリバースのイメージが身体に染み付いており、今回のような短い試乗時間では操作時に1秒くらい考えてしまう場面が何度かあった。このあたりは慣れの問題ではあるとは思うが、初見での運転時には人によっては注意が必要かもしれない。

さて、今回の試乗車はディーゼル・エンジンを搭載したTDIモデルだ。2ℓ直列4気筒ディーゼル・ターボ・エンジンは、最高出力193ps/最大トルク400Nmを発揮。トランスミッションは7速DSGを組み合わせるが、加速におけるレスポンスが思った以上に良く、非常に軽快感がある。

フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTION Rラインに試乗した。

発進時はもちろんのこと、中間加速もトルクバンドである2000回転くらいから4000回転くらいまで勢いのいい加速が持続し、街中のストップ・アンド・ゴーをはじめ、高速道路の合流などでも力不足を感じることはなかった。

フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTION Rラインに試乗した。

さらにボディの遮音が優れていることもポイントで、ディーゼル・エンジン特有の振動やノイズはほとんど感じられず、ガソリン・エンジンのクルマに乗っているかと思ったほどだ。

そしてこのティグアンの走りをよりプレミアムに仕上げているのが、現行モデルから初採用された「DCC Pro」と呼ばれるアダプティブ・シャシー・コントロールだ。

このDCC Proではショックアブソーバーの伸び側と縮み側で独立した2バルブを採用。さらに電子制御によってそれらを0.01秒単位で調節、走行中の車体をきめ細かく制御することが可能となっている。

この恩恵は絶大で、車重が1750kgもあり重心高も高めなSUVにおいて、加減速やコーナリング時の嫌なピッチングやロールが最小限に抑えつつ、常にフラットかつ上質な乗り心地を実現している。

フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTION Rラインに試乗した。

もちろんこの制御はスポーツ走行にも生かされており、ひとたび走行モードを「Sport」にすれば、路面のインフォメーションを的確にドライバーに伝えつつも、コーナーでは抜群の安定感で滑るように駆け抜けていく。そのしなやかさはゴルフRに通ずるところがあり、まるでスポーツハッチを乗りこなしているようだ。

なお、このDCC Proはセンターディスプレイから減衰力をプリセット以外に15段階で細かく調整が可能となっている。乗り込んでいく中で、シチュエーションに合わせた自分好みの設定を見つけるのも一興だろう。

フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTION Rラインに試乗した。

ティグアンTDI 4モーション Rラインの車両本体価格は683万6560円(レザーシートパッケージは24万2000円のオプション)となっている。ライバルの多いセグメントではあるがDCC Proの他とは一味違ったドライブフィールだけでも、選ぶ価値のある1台と言えるだろう。

フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4モーション Rライン

駆動方式 フロント横置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 4540×1860×1655mm
ホイールベース 2680mm
トレッド(前/後) 1590/1585mm
車両重量 1750kg
エンジン形式 水冷直列4気筒DOHCディーゼルターボ
総排気量 1968cc
最高出力 193ps/3500-4200rpm
最大トルク 400Nm/1750-3250rpm
変速機 7速DSG
サスペンション(前) マクファーソンストラット+コイル
(後) 4リンク+コイル
ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク
(後) ディスク
タイヤ・サイズ(前後) 255/40R20
車両本体価格 683万6560円

文=浅石祐介 写真=小林俊樹

(ENGINE Web オリジナル)

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