2019.03.20

LIFESTYLE

世界初! ミシュランに掲載のおにぎり専門店

日本人のソウルフードといえば、おにぎり。下町・浅草で三代続くおにぎり専門店が、2019年のビブグルマンに選ばれるという快挙を成し遂げた!

味わってみたい握り具合と塩加減

星による格付けはないにせよ、ミシュランガイドの中でも「良質な食材で丁寧に仕上げており、5000円以下で楽しめる」ことを基準にしているのが、ビブグルマン。今回は、1954年に創業した東京で一番古いおにぎり専門店『おにぎり浅草宿六』が選ばれている。


鮭300円。不動の一番人気を誇る具材。海苔の風味も際立ち、ふっくらしっとりとした鮭は塩加減もよく、ご飯の美味しさを引き立てる。おにぎりは1個から持ち帰りも可能。


厳選したコシヒカリを昔ながらの大きな羽釜で炊き上げ、香りの良い江戸前の海苔と、各地から取り寄せる選りすぐりの食材で握ったおにぎりはまずバランスが素晴らしい。大きさもほどよく塩加減もいい塩梅で、口の中に入れた時のごはんのほぐれ具合も格別のひと言だ。


次期星付き候補の店

今年、一ツ星を獲得したラーメン店『Sobahouse金色不如帰』も2018年度にビブグルマンに選ばれていることから、次期星付き候補という見方もでき、今後も期待が高まるところだ。毎年発売が話題になるミシュランガイドだが、日本の食文化がいかに成熟しているかを知る上でも参考になる一冊だ。


祖母の代から3代続く店を切り盛りする、三浦洋介氏。



寿司屋のような対面式のカウンター席に小上がり席もあり。店先には早い時間帯から行列が。
 

おにぎり 浅草 宿六

昼の品書きより、おにぎり2個、豆腐の味噌汁、沢庵で690円。梅干し、鮭、たらこ、こんぶ、おかかといった定番のほか、あみ、塩辛、紅生姜といった通好みの具材 もあり。主素材の組み合わせや握り具合に、老舗ならではの一貫したこだわりが感じられる。
東京都台東区浅草3-9-10 Tel.03-3874-1615  営業時間11:30~/18:00~。※昼夜ともご飯がなくなり次第閉店。日昼・火水夜休
 

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文=粂 真美子(フード・ライター) 写真=田村浩章

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