2019.03.20

CARS

ハッチバックの皮を被ったレーシング・カー、メガーヌR.S.

〔スポーツ編#10〕Renault Megane R.S./ルノー・メガーヌR.S.

スポーツカーの走り 国沢光宏

良いクルマだと聞いていたが、初めて試乗しました。なるほど面白い!1.8ℓ直4ターボながら低い回転域から太いトルクを出しており、アクセレレーターを踏むと踏んだだけ気持ちよ~く加速する。デュアルクラッチ式6段自動MTということでシフトが速く、ほとんどスポーツカーの走りといってよい。

もちろんハンドリングも上等だ。切った分だけ曲がるんじゃないかと思えるほど。それでいて実用性も高い。自動変速なので渋滞が多い都市部で楽ちんだし、リア・シートの居住性だって十分。奥さんがお買い物に行くときに使ったっていいです。

ダンパーが日本ブランドということもあり、乗り心地は日本車っぽい。買ったら即座に欧州ブランドのダンパーに交換してやれば、きっとしなやかな乗り心地となるだろう。乗り心地の質感にウルサイ私の評価でも間違いなく100点になります。脚まわりの部品も外国製に勝てないですよね。また、先日追加された6段のマニュアル・ミッション仕様は一段と魅力的だ。まだ試乗していないが、降参するほど楽しいと聞いている。

異次元の走り 生方聡

私のようなフォルクスワーゲン・ゴルフGTIオーナーにとって、シビック・タイプRとこのメガーヌR.S.は目が離せない存在である。というのも、FF最速を競う間柄だからだ。それだけにライバルのメガーヌR.S.にはつい厳しいチェックを入れたくなるところだが、ワインディング・ロードをひとっ走りすれば、その俊敏さにシャッポを脱ぐしかない。昔からルノー、そしてメガーヌといえば、そのハンドリング性能の高さに定評があるが、最新のメガーヌR.S.はまさに異次元の走りを見せてくれる。

タイト・コーナーはクイックな動き、高速コーナーはロールを抑えた安定感のある動きで、いとも簡単に駆け抜けるのだ。その秘密は4コントロールと呼ばれる4輪操舵システムで、60もしくは100km/hを境に低速では前輪と後輪を逆方向に、高速では同方向にステアすることで、素晴らしいハンドリングを実現している。4コントロールはメカニズム以上にそのセッティングが難しいはずだが、違和感なく仕上がっているのはルノー・スポール開発者たちの努力の賜物だ。GoodJob!

なんでこんなに曲がるの?

〔読者コメント〕
コントローラブル! FRのような挙動。しかもなめらかにリアが流れ行く動き。おもしろい。MTで乗ってみたい。(斉藤貴志さん)
ルノー・スポールの本気を見た。(西村明高さん)
ハンドリングがいい。これでFFなの?(諸隈 純さん)
走りが楽しい。スポーツカーのよう。(吉川朋子さん)
FFとは思えないハンドリング。(羽立泰久さん)
コンパクト・ハッチバックのきびきびとした走りがとても心地よかった。(中向恵一さん)
キュート感ありありで、馬力もあり楽しいクルマ。是非乗りたい。(砂坂比呂美さん)
FFでも軽々とリアが出るのがすごい。(大山 潔さん)
ルノー・メガーヌR.S.の解説&走行動画はこちら
ルノー・メガーヌの最速・最強モデル、R.S.=ルノー・スポールも現行モデルで3世代目を数える。"主戦場はサーキット"と思わせるハード・コア路線を継承しつつ、新たに4輪操舵や新機構のダンパーなどを採用することで、操安性をさらに高めるとともに乗り心地を劇的に向上させたのが新型最大のトピック。1.8ℓ直4ターボはアルピーヌA110と同形式だが、279ps/39.8kgmと若干高出力化されている。こんな高性能モデルながら羽根ひとつ付けていないのがルノー流だ。
全長×全幅×全高=4410×1875×1435㎜。ホイールベース=2670㎜。車両重量=1480㎏。価格は440万円。

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写真=神村聖

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