紀元前からブドウ栽培が続くシチリアは、地域によって土壌の特長が異なり、多くの土着品種を有している。現在、5地域にワイナリーを持つPLANETA(プラネタ)から、個性あるシチリア・ワインの魅力をお伝えします。
1.SAMBUCA DI SICILIA/MENFI,ULMO(サンブーカ・ディ・シチリア/メンフィ,ウルモ)
土壌/深さのある小石の多い土壌で、上層は石灰質、一部色の濃い粘土を含み、植物性成分が豊富。
CHARDONNAY(シャルドネ)[右から2本目]/世界的評価を受けるプラネタ社を代表するワイン。アリエ産オークの新樽バリックと1年ものバリックを50%ずつ使用して熟成させている。アプリコットやヴァニラの芳醇な香り、まろやかで心地よいフルボディタイプの白ワイン。
2.DORILLI/VITTORIA(ドリッリ/ヴィットリア)
土壌/海岸段丘に由来する赤砂の土壌。深度は1mで石灰華(炭酸カルシウムの沈殿物。湯の花)が豊富に含まれる。
CERASUOLO DI VITTORIA(チェラズオーロ・ディ・ヴィットリア)[中]/2006年にシチリアで初めてDOCG格付に昇格した。土着品種のネロ・ダーヴォラとフラッパーの絶妙なブレンドにより、チャーミングな果実味を持つエレガントなワインに仕上がっている。
3.BUONIVINI/NOTO(ブォニヴィーニ/ノート)
土壌/石灰質の白土と、高い水分貯蓄力を持つ透明な細かい土質を持つ。一部薄い色の泥土がまざっている。
SANTA CECILIA(サンタ・チェチリア)[左]/土着品種ネロ・ダーヴォラ100%。石灰質土壌がブドウにフレッシュ感と塩っぽさを与えていて、地元ではシーフードと合わせるのも楽しみ方のひとつ。現在、ネロ・ダーヴォラはシチリア全土で作られているが、元々この地方のアヴォラという町が故郷。
4.FEUDO DI MEZZO/ETNA(フェウド・ディ・メッツォ/エトナ)
5.LA BARONIA/CAPO MILAZZO(ラ・バロニア/カーポ・ミラッツォ)
現在、実験的に複数の土着品種が栽培されている。ジュリアス・シーザーが好んで飲んだというマメルティーノワイン復活のため、あえて灌漑をしないワイン造りに挑んでいる。
MAMERTINO(マメルティーノ)[右]/フレッシュな花のブーケや赤い果実のようなアロマ、しっかりしたタンニンはバランスよく、味わいとリラックス感が楽しめる。シチリアの海を感じる豊かなミネラルとエレガントさを備えている。
■ワイナリー見学、テイスティングについてのお問い合わせ(イタリア語・英語)
PLANETA https://planeta.it/en/
文=山元琢治(ENGINE編集部) 写真=増田岳二 協力=日欧商事株式会社
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
PR | 2024.11.21
LIFESTYLE
冬のオープンエアのお供にするなら、小ぶりショルダー! エティアムか…
2024.11.21
CARS
日本市場のためだけに4台が特別に製作されたマセラティMC20チェロ…
PR | 2024.11.06
WATCHES
移ろいゆく時の美しさがここにある! ザ・シチズン の新作は、土佐和…
2024.10.25
LIFESTYLE
LANCIA DELTA HF INTEGRALE × ONITS…
2024.11.19
WATCHES
エンジン時計委員、菅原茂のイチオシ 世界限定1200本! グランド…
2024.11.01
CARS
これは間違いなく史上最速のウルスだ! プラグイン・ハイブリッドのウ…
advertisement
2024.11.16
こんなの、もう出てこない トヨタ・ランドクルーザー70とマツダ2 自動車評論家の渡辺敏史が推すのは日本市場ならではの、ディーゼル搭載実用車だ!
2024.11.15
自動車評論家の国沢光宏が買ったアガリのクルマ! 内燃エンジンのスポーツカーと泥んこOKの軽自動車、これは最高の組み合わせです!
2024.11.15
GR86の2倍以上の高出力 BMW M2が一部改良 3.0リッター直6ツインターボの出力をさらにアップ
2024.11.08
【後篇】2024年総まとめ! 自動車評論家44人が選んだ「いま身銭買いしたいクルマのランキング!」 クルマ好きの人たちの深層心理がわかった!!
2024.11.12
BMW4シリーズ・グランクーペが初の変更 新しいヘッドライトと装備の充実で商品力を高める