カーボン・モノコックを用いるがゆえにルーフを取り去ってもボディ剛性が低下せず、ボディ補強が不要で重量増が最小限に抑えられるために事実上ハンドリングが悪化しないマクラーレンのコンバーティブル。その最新作"720Sスパイダー"にアリゾナの一般道で試乗した。まずはルーフを閉じて走り出す。
快適な乗り心地や正確なハンドリングはクーペ版の720Sそのまま。ジェット機のような高周波を響かせながらターボ・エンジンとは思えない鋭いレスポンスを発揮する点もクーペと変わらない。30分ほど走ったところでルーフを開けると、世界が一変した。
これまであまり意識してこなかったが、720Sは最高の技術をふんだんに用いたスーパー・スポーツカー。オープンカーとしてのんびり流すと、そのぜいたくさが全身に染み渡るようにして感じられるのだ。コックピットに優しく流れ込むアリゾナのきりりっと引き締まった朝の空気も、720Sと過ごすひとときをより尊いものに変えてくれるような気がした。
ルーフを開かずとも、キャビン後方のリア・ウインドウを下げるだけでもクーペと違う世界観を味わえる。軽く澄んだ音色のエグゾースト・ノートがストレートに耳に届き、緻密に組まれたであろうエンジンの精度感を存分に味わえるのだ。
サンルーフをチルト・アップしたときのような、ほどよい換気性が得られるのも魅力の1つ。オープンとクローズだけでない、3つめの楽しみが用意されているのもマクラーレン・スパイダーの魅力といえるだろう。
文=大谷 達也(ENGINE編集部)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
2024.04.25
LIFESTYLE
McLaren Artura Spider × LANVIN CO…
2024.04.25
CARS
ついに800馬力! 新型ランボルギーニ・ウルス登場 パワーアップだ…
PR | 2024.04.23
LIFESTYLE
ベルトをスライド! エティアムの人気シリーズに、よりスマートになっ…
PR | 2024.04.05
CARS
見た目も中身も大きく生まれ変わった「MINI ジョン・クーパー・ワ…
PR | 2024.04.04
WATCHES
カール F. ブヘラから日本限定88本のヴィンテージ感あふれるクロ…
2024.04.19
CARS
モータージャーナリストたちもみんな「ちょっと古いクルマ」に乗ってい…
advertisement
2024.04.20
GT-R開発にも負けていない、これぞクルマ屋の仕事! 日産マーチ12SRは、どんなホットハッチだったのか?
2024.04.20
PHEVモデルを250万円以上値下げ レンジローバー・スポーツに装備の充実を図った2025年モデルが登場
2024.04.19
モータージャーナリストたちもみんな「ちょっと古いクルマ」に乗っている! あなたのちょっと古いクルマを見せてください!!
2024.04.17
桐畑恒治が乗るちょっと古いクルマ、ランチア・デルタ(2014年型) 「中古になったら買い」の愛車候補はまだまだたくさんある!
2024.04.17
「壊れない」「狂わない」旅先で最強! 国産高精度クロノグラフ、グランドセイコー スポーツコレクション