何よりも走らせて気持ちよく楽しいクルマであること。心に響く姿をしてること。長くつきあえそうなこと。そのいずれかが突出してるか、あるいはそれらが綺麗にバランスしてるか、で選びました。ただし改良・追加含めでこの1年の間に試乗できたモデル限定です。
走らせる楽しさも抜群。度を超してない好パフォーマンスもいい。だが、クラシックA110オーナーをも納得させるテイストこそが何より素晴らしい。
2位 アストン・マーティンDBSスーパーレッジェーラ
自然吸気V12に迫る蕩けるような快感。爆発的な速さなのに乗り手の意思に忠実な動き。凄味はあっても嫌味のない姿。モダン・アストンの究極形。
3位 アルファ・ロメオ・ステルヴィオ
その姿からは想像もできなかったドライビングの楽しさ、気持ちよさ。それはもう、あざといほど。SUVであってもアルファはアルファ。素直に嬉しい。
4位 ホンダNSX
目に見えない部分のツメツメの改良で激変。異次元の旋回性能とオンザレール感覚は感動的。世界で最も安価なモーター付き超良質スーパーカー。
5位 BMW Z4
加速力もフィールも文句なし。フットワークも文句なし。これまでで最も〝スポーツカー〞してる。直6サウンドが天から降ってくるのも気持ちいい。
6位 ルノー・メガーヌ(ルノー・スポールを含む)
5ドアで乗り心地もマイルドになって家族持ちでもOKという大義名分もマル。でも、何よりこんなに気持ちよく曲がるFWDは初めて! 一発で惚れる。
7位 BMW 8シリーズ・クーペ(カブリオレ含む)
らしくないほど綺麗なシルエット。なのに怒濤の加速と2トンのクルマとは思えないほどの曲がりっぷり。欲しいモノ全部のせ。M8いらね! かも。
8位 アルファ・ロメオ・ジュリア
追加されたディーゼルの望外なスポーティさとまったり穏やかも心地好い二面性。特有の俊敏なフットワークとのマッチングは想像を超えて美味。
9位 アストン・マーティンDB11(AMR、V8、ヴォランテ含む)
デビュー時から超好印象だったDB11だが、細かな改良で走りの質が時とともにさらに向上。最新のAMR仕様辺りは心震えるレベル。熟成力の証。
10位 モーガン4/4、プラス4、ロードスター(3ホイラー以外)
まっすぐも曲がるもクセたっぷり。身体は剥き出し。それを御して走る楽しさの何と濃厚なこと! スポーツカーの原点を味わえる唯一無二の存在。
11位 BMW M2
直6ターボの絶妙なフィールとパワー。しなやかで強靱な足腰が生む曲がる快感。上級〝M〞以上に楽しいのはサイズが手頃だから。M2コンペ最高。
12位 ジャガーIペイス
強力な加速、高いフラット感に軽やかな身のこなし。電動になっても乗り味に〝らしさ〞がしっかり残るのが嬉しい。真新しいけど〝らしい〞姿も。
13位 トヨタGRスープラ
プロトのみの試乗だが、その段階ですでに楽しく気持ちいいスポーツカー。何よりビッグネーム復活万歳。ただ、その姿が僕には少々難解で……。
14位 トヨタ・カローラ・スポーツ
名前ほど〝スポーツ〞なユニットは積んでないけど走らせてみると何か楽しい。爽やかに曲がってくれるからだ。6MTも嬉しい。結構カッコいいし。
15位 BMW 3シリーズ・セダン
2ℓ直4ターボが数値以上にパワフルで音もいい。シャシーも腰が据わってるのにいざとなれば軽快。〝らしさ〞がグッと膨らんだ3シリーズ。
16位 ベントレー・コンチネンタルGT(コンバーチブル含む)
気品と風格があって威嚇のないエレガンス。巡航時の重厚な腰の据わり方と相反する軽快な曲がり方。足りないもののない最強のグランドツアラー。
17位 プジョー508セダン
プジョー好きに〝こういうのが欲しかったんでしょ?〞といわんばかりの濃いめなテイストに文句なしのカッコよさ。ファンは抗えないでしょ。
18位 スズキ・ジムニー(シエラ含む)
このサイズにこの走破性。普段使いもしやすくなった洗練。小さなオフローダーが欲しい人にはワン&オンリーの存在。いわば完成された小宇宙。
19位 ボルボV60(クロスカントリー含む)
ハードウェアや使い勝手はもちろん、原点回帰的な美しい角形フォルムが魅力的。SUVブームを笑いながら見ていられる唯一のステーションワゴン。
20位 ポルシェ911カレラS/911カレラ4S(タイプ992)
今回で唯一、未試乗のモデル。それでも〝絶対にいいでしょ〞と思わせ、その期待を裏切ったことがないのが911というクルマ。早く乗りたい!
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