ミラノからクルマで約2時間のガルダ湖はイタリア最大の湖。アルプスの登山口としても人気のリゾート地で、夏は観光客で賑わう。取材した9月中旬でも、街の中は渋滞するほど混み合っていた。大雨のなか、ガルダ湖の北西にあるドライブコース、ストラーダ・デッラ・フォルラへ。
[ドライブコース]Strada della Forra→SP38 Fossato(フォッサート)広場ロータリー/5km・約15分

ガルダ湖沿いから切り立った崖へ上っていく。道幅が狭く、対向車が来ると、すれ違うためにかなりの距離をバックしなければならない。しばらく上ると、岩を掘り出したままのトンネルがいくつも出てくる。とくに信号で交互通行となる約1kmの区間は、岩と岩の隙間を走るかのよう。雨も降っているので、テーマパークの「スプラッシュ・マウンテン」並みのスリリングなドライブコースに! 前方からクルマは来ない区間だが、自転車やハイキングをする人たちも多いので注意が必要だ。
晴れた日に、再度ストラーダ・デッラ・フォルラを走った。暗い岩のトンネルを抜けると、青空とキラキラしたガルダ湖が視界に広がる。下りはとくに気持よくドライブできる。


ドライブコースの途中にあったピッツェリア「La Forra」(ラ フォッラ)に入る。まだ正午になっていない時間で、開店前だったが快く席を用意してくれた。他に客はいなかったが、30分もするとよそ50席はほぼ満席に。週末とはいえ、大雨のなか“スリリングなドライブコース”をクルマでやって来る人のなんと多いことか! この店はピッツェリアなのだが、この日の昼はピザは出さないとのことで、ピザ以外のメニューをたのむ。牛のステーキ、カルボナーラ、ミックスサラダなどを注文する。一皿のポーションは多いが、シンプルで薄い味付けで、美味しく食べきることができた。

フォッサート広場近くの駐車場にクルマを停めて、小さな街の坂道を歩く。教会の鐘の音が聞こえる方向へ迷路のような路地を進む。すると、視界が開けて断崖絶壁の下にガルダ湖が広がっていた。この5kmのドライブコースのゴールは、ガルダ湖畔のスタート地点のほぼ真上にあったのだ。

文=山元琢治(ENGINE本誌) 写真=増田岳二
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
advertisement
2025.10.22
110ccのバイクに普通免許で乗れる!新基準原付に原付免許で乗れるのか解説
2025.10.16
とろけるようにしなやかなのに、飛ばすほどフラットになる乗り味に感動 島下泰久(自動車評論家)が2位に選んだ普段の足にしたいクルマとは
2025.10.15
トップ3はすべて日本車! なかでも1位は意外なあのクルマだ 島崎七生人(自動車評論家)が選んだマイHOT20のランキング
2025.10.19
イタリア製5リッター V型12気筒ガソリン・エンジンを水素で走らせる! 鳴り響く快音 これがEVではないスーパーカーのもうひとつの未来だ!!【動画あり】
2025.10.08
受注再開はいつ?ホンダ・プレリュードの受注が1か月で約2400台!それでも乗りたいときはどうしたらいいのか