2019.12.12

LIFESTYLE

パディントンに煌くクリスマスツリー! タンジェント最新インスタレーション

From London
Chords of Light/Tangent

吉本英樹氏が率いる、ロンドンを拠点とするデザイン・エンジニアリング・スタジオ「Tangent」(タンジェント)は、このクリスマスシーズン、 ロンドンのPaddington Central(パディントン・セントラル)エリアにて、新作インスタレーションを発表した。



「Chords of Light」と銘したクリスマスツリーは、日本の自動車機器メーカー、スタンレー電気の最新照明技術を用いている。700本の銀色のワイヤーを5層に重ね合わせた、その複雑な重なりは、見る位置で様々な模様に変化する。最新のレンズ技術を用いたスポットライトは、暗闇の中でツリーだけを浮かびあげる。特に霧の夜には、円形劇場を囲むように、光の弦(目に見える光の細い束)が現れるという。



作品の見どころについて吉本氏はこう語る。「クリスマスツリーはシルバーの素材でできていて、昼間は白っぽく見えますが、夜になってゴールドカラーのスポットライトの光を浴びると、鮮明な黄金色になって暗闇に浮かび上がります。この色の変化には驚きます。スポットライトの色味は、スタンレー電気さんが独自に開発したもので、黄色では表現できない、まさに黄金色の光。非常に美しいです」


会場にて、来場者がハッシュタグ「#PaddingtonCentral」を付けてインスタグラムに投稿すると、スポットライトの光がリアルタイムに反応するという仕掛けもある。クリスマスにロンドンを訪れる方はぜひご覧ください。


YOSHIMOTO  HIDEKI  PROFILE

デザインエンジニア。1985年生まれ、和歌山県出身。2008年東京大学工学部航空宇宙工学科を卒業、2010年同大学院修士課程を修了。同年日本人工知能学会全国大会優秀賞、2013年LEXUS DESIGN AWARDなど受賞多数。2016年英ロイヤル・カレッジ・オブ・アート博士課程を修了。同時にロンドンにてTANGENT(タンジェント)を設立。工学、デザイン、アートと、領域を超えたユニークな活動が注目されている。今年9月、ロンドン・デザイン・フェスティバルでTANGENT初の個展を開催した。


写真=Holly Wren


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