2020.04.22

CARS

【メルセデス・ベンツ300TE(1992) 長期レポート ♯17 】最後の椰子

過去13年間分の雑誌記事をWEBで再掲載している連載です。毎週水曜日12時更新。

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最後の椰子

毎日乗って感心するものの1つにシートがある。運転席でさえヤレは小さく、オドメーターが8万㎞を超えた16年前の中古車とは思えないほどだ。掛け心地はほどよく硬く、担当者は疲れ知らずである。表皮はファブリック、あんこは椰子の皮を編んだものだから通気性も素晴らしい。ちなみにこの後のEクラス(W210)からは椰子の皮は使っていない(Sクラス、SLは3代目まで)。天然素材万歳! 


文=荒井寿彦(ENGINE編集部)


■44号車/メルセデス・ベンツ300TE
MERCEDES-BENZ300TE
購入価格:168万円
導入時期:2008年9月
走行距離 3万4570km+8万75km


2008年にENGINE編集部は「長期テスト44号車」としてメルセデス・ベンツ300TE(1992)を購入。1984年にデビューしたこの124型は「消耗部品をちゃんと交換していけば新車同然の状態で長く使える」と言われた名車で、それを検証すべく連載スタート。購入時の走行距離が3万4000㎞だった44号車は、12年後の2019年に走行距離30万キロを突破し、いまだ現役です。


(ENGINE2010年4月号)

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