ドイツ高級時計の一翼を担うグラスヒュッテ・オリジナルは、1960年代のモデルから想を得た「シックスティーズ」の"アニュアルエディション"を2018年から発表し、愛好家の間で人気の的だ。2020年期間限定の2つの新作は、ダイアルに氷河の青をイメージしたグレイシャーブルーを採用。プレートにサンレイ仕上げを施してからドーム型にプレス、次にニッケルコーティングをかけてブルーのラッカーでグラデーションに彩色、さらに色を窯で焼きつけ、最後にインデックスや数字を加えて完成する手の込んだダイアルは、まさに芸術的な逸品だ。
ドーム型サファイアクリスタルとダイアル、先端がカーブした針、独特のアラビア数字などは1960年のオリジナルを再現。複雑な工程を経て職人が作るグレイシャーブルーのダイアルも絶品だ。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径39㎜、3気圧防水。税別77万円。
2眼クロノグラフのヴィンテージテイストを引き立てるグレイシャーブルーダイアル。同色の新しい「シックスティーズ・クロノグラフ」の導入は今回が初。精巧な自社ムーブメントも価値が高い。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径42㎜、3気圧防水。税別94万円。
強烈なグリーンやオレンジに続くグレイシャーブルーは、穏やかで癒される色。ブラウングレーのヌバックストラップも優しい…と書いて気づいたのは、SSでブルーダイアル、ブラウンのスエードストラップを合わせたレトロな時計を自分も愛用していること。なので完璧に好みが一致!
昨年は斬新なオレンジダイアルをまとって発表された「シックスティーズ」が今年採用したのは、まるで水彩画のようなニュアンスを持つグレイシャーブルー。ブルーダイアルはトレンドを超えて、もはや定番。そんな固定観念を覆す新たな美しい表現には脱帽だ。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年7月号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
PR | 2024.11.27
CARS
14年30万kmを愛犬たちと走り抜けてきた御手洗さんご夫妻のディス…
2024.11.23
LIFESTYLE
森に飲み込まれた家が『住んでくれよ』と訴えてきた 見事に生まれ変わ…
PR | 2024.11.21
LIFESTYLE
冬のオープンエアのお供にするなら、小ぶりショルダー! エティアムか…
2024.11.21
CARS
日本市場のためだけに4台が特別に製作されたマセラティMC20チェロ…
PR | 2024.11.06
WATCHES
移ろいゆく時の美しさがここにある! ザ・シチズン の新作は、土佐和…
2024.11.22
WATCHES
パテック フィリップ 25年ぶり話題の新作「Cubitus(キュビ…
advertisement
2024.11.25
アウディRS3、VWゴルフRと頂点を争うホットハッチ、メルセデスAMG A45が終焉を迎える
2024.11.27
20年前のクルマとは思えないほど良好なコンディション アルファ・ロメオ156 GTAに乗る湯浅洋司さん やっぱりエンジンが素晴らしい!
2024.11.25
G-SHOCKと青春を過ごしたすべての人に! 日本の伝統技術が生かされた64万9000円のG-SHOCK
2024.11.27
いま旬は、コンパクトなサイズ ケース直径36.5mmのグランドセイコー ヘリテージコレクション 44GS
2024.11.23
森に飲み込まれた家が『住んでくれよ』と訴えてきた 見事に生まれ変わった築74年の祖父母の日本家屋 建築家と文筆家の夫妻が目指した心地いい暮らしとは?