2025.03.23

LIFESTYLE

80代の夫婦が20年かけてDIYで建てた終の棲家 名旅館のようなたたずまいの和風家屋 その室内にはあっと驚く空間が!

どこか名のある旅館のような雰囲気の和風の家屋。しかし、室内はあっと驚く空間が広がっている。

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雑誌『エンジン』の大人気連載企画「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」。今回は、豊かな自然に恵まれた茨城県の山あいに建つ和風の家屋。ここは現在、80代の夫婦が、20年近くかけてセルフビルドした終の棲家だ。田舎に移り住んだ夫婦の豊かな暮らしを紹介。ご存じデザイン・プロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。

名のある旅館のような雰囲気

ここは、東京からおよそ100km離れた、茨城県石岡市の八郷(やさと)地区。「丘を登ったら、遠くに山々が見える立地に感動し、この場所に住むことを決めた」と話すのは、岩崎駿介さん(87歳)と美佐子さん夫妻。その山に向かって、母屋と大きな作業小屋、そして屋根の下にクルマを3台停められる門が「コ」の字に配されている。どこか名のある旅館のような雰囲気だ。



そんな岩崎邸は、腕のある大工が手掛けたように見えるが、実は岩崎さん夫妻のセルフビルド。大工仕事だけでなく電気水道工事まで、クレーンを使った棟上げ、瓦葺きなどの他は、全て自分たちで行った。しかも建て始めたのは、岩崎さんが60歳を過ぎてから。母屋だけでも完成までに8年、上の写真の建物が全て完成するまで20年近くかかったというから驚きだ。

岩崎夫妻は、大工でも農家でもない。長いこと国連職員やNGOの代表として、国内外を飛び回っていた環境活動家だ。熱心に取り組んでいたのは、南北問題の解決。アジアやアフリカでの生活で、大都市が田舎に支えられ、先進国は後進国のお陰で栄えている姿を目にしてきた。



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