もはや腕時計の素材において、ひとつのカテゴリーを確立した感のあるブロンズ(銅)。多くの時計ブランドが耐傷性や強度、軽さを追求した素材を開発して新作に採用する一方で、このどこか懐かしい素材が一過性のトレンドではなく注目を集め続けるのは、腕時計が機能性だけを追求したものではない嗜好品である証といっても過言ではないだろう。
ブロンズ・ウォッチのブームの立役者とも言えるオリス。素材の魅力を知り尽くしているだけに毎年意欲的にブロンズを採用したモデルを発表しているが、最新作はケース、ベゼルはもちろん、プッシャーやブレスレットまで全てブロンズ! ありそうでなかった新たなアプローチが新鮮だ。
モンブランもブロンズをいち早く採り入れた先駆者的な存在だ。なかでも山岳探検のスピリットを反映した「1858ライン」は、ブロンズをモデルごとに採用する箇所を変えることで、それぞれの個性をより味わい深いものに仕上げている。そして、インデックスや針においても日焼けした風合いにすることでヴィンテージ感を強調しているのも大きな魅力だ。
ラドーの「キャプテン クック」は、ベゼルとダイアルのグリーンがブロンズケースによる絶妙な配色に目を奪われる。1962年のオリジナルを再現したデザインとの組み合わせの雰囲気をさらに肉厚なストラップが盛り上げている。
文=前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE WEBオリジナル)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
文=前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
advertisement
2025.09.06
CARS
ここはチャンピオンの秘密のガレージ レーシング・ドライバー、山野哲…
2025.09.05
CARS
戻ってきた黄色い86!300台限定のGR86イエローリミテッド発表…
2025.09.05
CARS
未来のTTはちょっとレンジローバー風味? シンプル・デザインへシフ…
PR | 2025.09.02
CARS
ベントレー・ベンテイガ EWB マリナーで九十九里から北総の小江戸…
2025.08.27
CARS
3度目の復活がある!?日産GT-R R35型 最後の1台がラインオ…
2025.08.26
CARS
1万回転に迫る! 新型ランボルギーニ・テメラリオV8ハイブリッドを…
advertisement
2025.08.31
価格は777万円から2000万円台へ 生産終了した日産GT-R、R35型16年の進化を振り返る
2025.09.01
ポルシェ911とボクスターが2台まとめて退院 気になる修理代はいくら?【エンジン編集部長期リポート 79号車 ポルシェ911カレラ4S(996型)#74】
2025.09.06
ここはチャンピオンの秘密のガレージ レーシング・ドライバー、山野哲也さんの自宅ガレージを訪ねる
2025.09.03
トヨタ GRとは?「G's」から「GR」に変わった歴史やGRのコンセプトを解説
2025.08.27
タウンエースにもシエンタにもフリードにも負けていない!【約250万円〜購入可能】ニッサン湘南工場最後の逸品「NV200」に再注目