2020.07.11

WATCHES

【特集】経年変化を楽しむブロンズ・ウォッチは復刻スポーツモデルと好相性!

もはや腕時計の素材において、ひとつのカテゴリーを確立した感のあるブロンズ(銅)。多くの時計ブランドが耐傷性や強度、軽さを追求した素材を開発して新作に採用する一方で、このどこか懐かしい素材が一過性のトレンドではなく注目を集め続けるのは、腕時計が機能性だけを追求したものではない嗜好品である証といっても過言ではないだろう。



ORIS ヘルシュタイン エディション2020/ブランド創立以来100年以上拠点にしているスイスのヘルシュタイン村に敬意を評して、その村の名前を冠したリミテッドモデル。オリスの象徴的モデルのひとつである「ダイバーズ65」にケース、ブレスレット、リューズ、プッシャーまでブロンズを採用。これはスイス時計業界初の試みだという。なお、ケースバックはステンレススティールで、愛らしいオリスベアの刻印が入る。自動巻き、パワーリザーブ48時間。ケース直径43㎜、10気圧防水。税別51万円。250本限定。

ブロンズ・ウォッチのブームの立役者とも言えるオリス。素材の魅力を知り尽くしているだけに毎年意欲的にブロンズを採用したモデルを発表しているが、最新作はケース、ベゼルはもちろん、プッシャーやブレスレットまで全てブロンズ! ありそうでなかった新たなアプローチが新鮮だ。


 


MONTBLANC 1858 モノプッシャー クロノグラフ リミテッドエディション1858/ ミネルバの遺産から想を得たクロノグラフが新色のダイアル、ブロンズのケース、ベージュのNATOストラップの組み合わせによって一段と通好みの雰囲気に。希少なモノプッシャーで1858本限定ながらお手頃価格なのも見逃せない。自動巻き。ケース直径42㎜、10気圧防水。税別61万4000円。

モンブランもブロンズをいち早く採り入れた先駆者的な存在だ。なかでも山岳探検のスピリットを反映した「1858ライン」は、ブロンズをモデルごとに採用する箇所を変えることで、それぞれの個性をより味わい深いものに仕上げている。そして、インデックスや針においても日焼けした風合いにすることでヴィンテージ感を強調しているのも大きな魅力だ。


 


RADO キャプテン クック オートマティック ブロンズ/1962年のオリジナルをもとに現代的なアレンジを加えた同モデルの新作は、ブロンズケースとグリーンダイアルに肉厚なレザーストラップを合わせ、ミリタリーファッション的なトレンディ感を演出。自動巻き、パワーリザーブ最大80時間。ケース直径42㎜、30気圧防水。税別26万円。

ラドーの「キャプテン クック」は、ベゼルとダイアルのグリーンがブロンズケースによる絶妙な配色に目を奪われる。1962年のオリジナルを再現したデザインとの組み合わせの雰囲気をさらに肉厚なストラップが盛り上げている。


文=前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
 (ENGINE WEBオリジナル)

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