これまで出会ったクルマの中で、もっとも印象に残っている1台は何か? クルマが私たちの人生にもたらしてくれたものについて考える企画「わが人生のクルマのクルマ」。この自動車雑誌業界に入った当初は、イタリア車一直線だった森口さん。ところが、次に移った編集部は、アルファ・ロメオ好きだらけ。「それなら」と選んだのが2CVだった。
居場所を見つけた
もっとも長く所有しているとなると、今も手もとにあるルノー・アヴァンタイムになるけれど、そこに行き着いたきっかけの1台として、シトロエン2CVは自分のカーライフの中で欠かせない。運転免許を取った頃からシトロエンは気になる存在だったけれど、大学卒業後まもなく潜り込んだ自動車雑誌の先輩たちから「ハイドロは絶対やめとけ」ときつく言われたので、アウトビアンキやアルファ・ロメオを乗り継いだ。この頃はイタリアン一直線だった。
でも当時所有していたジュリア・クーペの2000GTVの維持にお金が掛かったうえに、その頃入ったカー・マガジン編集部にはアルファ好きが複数いて目立たないと思ったので、シンプルすぎて壊れる場所がないと言われた2CVに乗り換えた。つまりこれが初のフランス車だった。
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