あらためてクルマとともに過ごしてきた来し方を振り返り、クルマが私たちの人生にもたらしてくれたものについて、じっくりと考えてみるスペシャル企画「わが人生のクルマのクルマ」。自動車ジャーナリストの斎藤 聡さんが選んだのは、「日産シルビアK's」。自動車雑誌のアルバイトで、 クルマ漬けの毎日を送っていたある日、 谷田部テストコースの総合試験路で、 シルビアK'sに乗った。 そして、神が降りてきた。
天啓を受けた瞬間
この仕事に就くきっかけは、某自動車雑誌のアルバイトでした。それを機に、かなり濃密な、そしてちょっと特殊なクルマ・ライフを過ごすことになるわけです。当時の雑誌アルバイトはクルマの引き取りや返却、ロケのアシスタント、定地テストの計測、時にテスト・ドライバーといったことをやっていたわけです。数年間は、プレジデントとセンチュリー以外、ほぼすべての国産車に乗って、クルマ漬けの毎日を過ごしていました。しかも超絶に運転が巧いジャーナリストの先生や、アルバイトの先輩、カメラマンに囲まれていると、門前の小僧よろしく、何となく走れるようになってくるわけです。
当時のボクのドライビングのテーマは「クルマを自在にコントロールできるようになること」でした。ABSを装着したクルマがチラホラ登場しだした頃ですから、もちろんESCなどあるわけもなく、グリップ限界の先にあるスライド・コントロールができないと思い切ってクルマを走らせることができませんでした。コーナー立ち上がりでリア・タイヤの滑りをカウンターで抑えるのはなんとか出来たのですが、スライドを自在にコントロールすることができず、壁に当たっていたのでした。
(ENGINE2020年7・8月合併号)
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