これまで出会ったクルマの中で、もっとも印象に残っている1台は何か? クルマが私たちの人生にもたらしてくれたものについて考える企画「わが人生のクルマのクルマ」。今回、自動車ジャーナリストの清水草一さんが選んだのは、「フェラーリ348tb」。
人生を捨てる覚悟だった
本当にそんな大それたモノを買っていいのか、恐れおののきながら手に入れたはじめてのフェラーリ、348tb。フェラーリを買わずして死ねるか!?
フェラーリが我が人生を変えてくれました。具体的には、最初に買った90年式348tb。このクルマがすべての始まりでした。
ソレを買ったのは31歳の時。わずか5台目の愛車でしたが、自分にとっては初めての輸入車で、初めての左ハンドル車で、ついでに初めての中古車でした。私はそれまで国産の新車しか買ったことがない、世間知らずの新人類(古語)だったのです!
(ENGINE2020年7・8月合併号)
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