新たな “物語” を紡ぐブランド渾身のモデルが集結! 時計フェアの中止による混沌とした状況でも、ホットな新作が次々と登場している。タグ・ホイヤーやパテック フィリップ、オメガ、ブランパン、フランクミュラーなどストーリーもまた興味深い最新作を紹介します。
今年160周年の大きな節目を迎えたスイスのタグ・ホイヤー。創業は実にガソリン自動車よりも古い1860年に遡る。この記念すべきアニバーサリーイヤーを祝うのは、クルマやカーレースと密接に結びついた名作クロノグラフ「ホイヤー カレラ」を現代的にアップデートしたモデルだ。
この最新作は、1964年のオリジナルをほぼ忠実に再現するデザインと21世紀に誕生した最新の自社製ムーブメント「キャリバー ホイヤー02」とが味わえる逸品。他に160周年の限定モデルでは、1972年が原型の「ホイヤー モントリオール」も見逃せない。そして同ムーブメントを生かし、カラーダイアルを配した現代的なクロノグラフも注目すべき新作だ。

3つの新作クロノグラフの共通点は、搭載する自社製ムーブメントの「キャリバー ホイヤー02」だが、デザインやテイストは3者3様。まったく別物に仕上がっていて、好みで選べるところがいい。欲をいえば2インダイアルの復刻調「カレラ」も欲しいところだが、今までもあったから今回はパスなのかも。
160周年を祝うにふさわしい傑作クロノグラフが集結した。個人的には2つのリ・エディションが気になるところ。ブランドのヘリテージが息づくクロノグラフは、いつの時代も色褪せないデザインに加えて最新のムーブメントを搭載。ケース直径39㎜というサイズも絶妙だ。これから一緒に時を刻む未来のヴィンテージとして選びたい。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年9・10月合併号)
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