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2020.12.17

CARS

いま乗っておきたい20台！　エンジン編集部の塩澤則浩が選んだ第1位はアルピーヌA110

塩澤則浩

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ジャーナリスト39人とENGINE編集部員6名、計45人が、雑誌が創刊した2000年からの20年間で「一度は手に入れたい」クルマ20台を選び順位をつけた。選んだ20台についてと、「20年間のクルマをどう見てきて、この1台はどういう基準で選んだのか？」というテーマに答えてもらった。


■塩澤則浩（エンジン編集部）のいま乗っておきたい20台！

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悶絶級の悩ましさ

20年の間に僕らをワクワクさせてくれたクルマがこんなにあったことに正直驚く。そして、欲しいけど資金不足で買えないなぁ、と当時は思っていたクルマが中古車になっていて（当たり前だけど）、今なら買えるかもしれないということに改めて驚き嬉しくなる。マイHOT20のクルマ選びはいつも悩ましいけど、今回は中古車も選択肢に入るので悶絶級に悩ましくも楽しかった。


1位 アルピーヌA110

ラリー好きとしてラリー・カーにしたら素敵だろうと思えるクルマを選び続けてきたが、A110は素のままでラリー・ドライバー気分が味わえる最高のクルマ。操る喜びが感じられる点では新車でも中古車でもこれを超えるクルマはない。


2位 ルノー・メガーヌR.S.（2代目）

開発ドライバーのロラン・ウルゴンの助手席で鈴鹿の本コースを走ったときはブッたまげた。コーナーはインカットどころか「これが速いんだ」と言ってダートを走った（笑）。中古車を安く買って競技車にしたいクルマの最右翼がこれ。


3位 スバル・インプレッサWRX STI（3代目）

アルピーヌが登場するまではマイHOT1に君臨し続けていたWRX STI。なかでも好きなのは3代目の5ドア・ハッチバック。水平対向2Lターボはまさに戦闘機のエンジンのようだった。こんなクルマはもう二度と登場しないだろう。


4位 ルノー・ルーテシアR.S.V6（2代目）

20年を振り返って、これは貴重だと思わず選んだ。3L V6を“荷室に積んで走る”なんて、めちゃくちゃカッコよかった。今でも欲しい1台。


5位 マツダ・ロードスター（NB）

現行型もいいが、中古車になると更に魅力が増しているから不思議。古いロードスターを綺麗にして乗りたい。大人のクルマ遊びにピッタリ。


6位 スバルBRZ

ラリーやサーキットのモータースポーツ入門用として使える唯一の国産FR。86とともにFRの走りの楽しさを再認識させてくれる貴重な1台。


7位 ポルシェ・ボクスター（981）

お手頃なポルシェと言われたボクスターもいつの間にか1000万円近くするようになった。でも中古車ならまだ大丈夫。選ぶなら6気筒がいい。


8位 アウディA1（初代）

欲しいのはS1。小さなスポーツ4駆として稀有な存在。6MTを駆使して箱根の山道を走るのは素晴らしく痛快だった。このサイズは貴重です。


9位 アウディTT（2代目）

欲しいのはクワトロ・モデル。これも小さなスポーツ4駆だけれどスポーツカーというところがステキ。初代があったらデザインで選ぶかも。


10位 BMW M2（現行型）

これもラリー・カーにしてみたい。コンパクトなボディ・サイズはクネクネ道で威力を発揮しそう。実際箱根の裏道を走って最高に面白かった。


11位 ポルシェ911（991前期型）

ターボ化される前の991型で、さんざん考えた上で2駆の素のカレラ、できればMTを選びたい。ポルシェは中古でも選ぶのはホント悩ましい。


12位 マセラティ・グラントゥリズモ

中古車でも一度は所有したいと思うのはMCストラダーレ。フェラーリ製の4.7L V8は超刺激的。こんなにレーシーな4座クーペはほかにない。


13位 ケータハム・セブン

これほど刺激的なクルマもない。フロント・エンジンだがフォーミュラー・カーで公道を走るような感覚はセブンでしか味わえない。


14位 フィアット・ムルティプラ

14年目を迎えた我が家のファミリー・カー。もし今のクルマがダメになったらまたムルティを買うだろうなぁ。ファミリー・カーの最高傑作。


15位 ジープ・ラングラー（現行型）

前後リジッドのサスペンションやヒンジむき出しのドア構造など、この無骨さがこのクルマの魅力。


16位 ジャガーXJ（X308）

古き良きイギリス的な味が色濃く残ったアルミボディになる前のXJ。デザインも最高です。


17位 スマート・ロードスター

まるでサンダルのように気軽に乗れるスポーツカー。実用性のない所が最大の魅力。


18位 ボルボV90（現行型）

いま一番スタイリッシュなワゴンはこれ。なかでもカッコいいクロスカントリーがイチ押し。


19位 プジョー508（現行型）

プジョーは新世代デザインになってめちゃくちゃカッコよくなった。一番魅力的なセダン。


20位 BMW i3

高い志を持って誕生したi3。新車で買えなくなるのが惜しい。名車として記憶に残るクルマ。


文＝塩澤則浩（ENGINE編集部）



（ENGINE2020年9・10月合併号）

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文＝塩澤則浩（ENGINE編集部）

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