20年間のエンジン"ホット100"ランキングの20位。「コンパクトハッチのベンチマーク」(高平氏)や「ハッチバックのお手本的存在としてリスペクトされてきた」(藤島氏)の言葉どおり、このセグメントで圧倒的は存在感を示すゴルフ。とくにこの7代目は、新しいモジュール・コンセプト「MQB」を手に入れたことにより、パワートレインの効率化をさらに進めながら、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブ・クルーズコントロールといった運転支援機能の充実によって、さらに安全で快適なクルマに仕上がっている。それは、「名車揃いのゴルフのなかにあってひときわ優れた快適性を備えているのが7代目」(岡崎氏)というコメントにも現れている。
次世代への準備も着々と進められ、ダウンサイジング・ターボに加えて、プラグイン・ハイブリッドのゴルフGTEやピュアEVのeゴルフをカタログモデルとしてラインナップしているのも見どころである。私自身、ゴルフGTEを購入して2年ほど暮らしたが、オールマイティな走行性能はそのままに、電動化によるさらなる効率化と、スポーツ・グレードのGTIに迫るダイナミックな走りを、この1台で楽しめたところに、ゴルフの底力を見たような気がする。
そんなゴルフの一番の魅力は、基本的には誰もが手が届くファミリーカーでありながら、どのグレードを選んでも運転する楽しさを満喫できることだろう。その伝統は、これからの先の世代にも受け継がれていくに違いない。
■フォルクスワーゲン・ゴルフ(GTI、R、e、ヴァリアントを含む)7代目(先代型)
全長×全幅×全高= 4210×1790×1485mm、ホイールベース=2575mm、1270kg。次世代を見据えたモジュール・コンセプトのMQBを採用して、2012年にデビューした7代目。TSIトレンドラインの1.2L直4ターボは、105psの最高出力と17.8kgmの最大トルクを発揮した。
文=生方 聡
(ENGINE2020年9・10月合併号)
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文=生方聡(モータージャーナリスト)
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