突然保持できなくなったウインカー・レバーを修理するために、いつものポルシェセンター調布へ行ってきた。
ウインカー・レバーが壊れた。79号車のウインカー・レバーの操作感は、けっこう固くてカチッというよりはバキッといった感じで、大丈夫なのかと思っていたが、編集部の荒井記者が乗っているときに突然壊れたという。症状は右折でも左折でも、合図を出したままの状態が保持できないというもので、走れなくなったわけではないが、合図を出すときはずっと左手で押さえていなければならず、面倒で仕方がない。
バキッという音には違和感を感じながらも、さすがにポルシェはすごい、ウインカーの操作音までガッチリしていると勝手に思っていたが、考えてみれば996も登場から20年くらい経つわけで、こういう可動部分が壊れるのは仕方がないのかもしれない。そうは言っても編集長のポルシェを借りている身としてはこのまま放っておくわけにもいかず、日頃79号車の面倒を見てもらっているポルシェセンター調布で修理してもらうことにした。
ダメなのはウインカーのレバーだけだったが、ワイパーなども含めたレバー・ユニットをまるごと交換。パーツもすぐに手配できて、修理は日帰りで完了。ハンドルを外してユニットを交換するだけで済んだ。
しかし、驚いたのはその後だ。ユニットごと新品になったはずのウインカー・レバーの感触は、バキッと交換前以上のガッチリした手応えになっていたのだからビックリ。右折も左折もバキバキとすごい音がする。当たりがつくまではしばらくこうなんだろうなぁ。この質感。やっぱりポルシェはすごいと思った。
■79号車/ポルシェ911カレラ4S(996型)
PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時) 340万円(1244万2500円)
導入時期 2017年4月
走行距離(購入後) 10万9154km(2万6769km)
文=塩澤則浩(ENGINE編集部)
(ENGINE2020年11月号)
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