あの月に行ったアルミトランクとして知られるゼロハリバートンの稀少なアーカイブ品を展示・販売する「ZERO HALLIBURTON DEAD STOCK MARKET」が、2020年11月1日(日)より、丸の内店とGINZA-SIX店において開催される。
クルマ業界でいうところの認定中古車という販売形態は、いまや腕時計業界でも採用されてきているのはご存知のとおり。ブライトリング、フランク・ミュラー、そしてリシャール・ミルといった高級時計ブランドも正規認定中古時計を扱いはじめている。現行の新作とはひと味違う、歴代の名作時計がしっかりとメンテナンスが施されて、新たなユーザーの手に受け継がれていく——。これからのサステナブルの時代に、他業界でも増えていくだろう。
今回紹介するのはゼロハリバートンの “公認” ヴィンテージ。現行品では使用されていないパーツを用いた製造終了モデルや、特別に製造されたリザード柄やウッド柄のアタッシェケースなど、すべて一点限りの稀少なアイテムが一同に揃うという。なかには「こんなものがあったのか!」という珍品もあり。アルミトランク全盛の時代につくられた名作を直に手にできるまたとない機会だ。

ポーカーチップにもゼロハリバートンのロゴが刻印された、特注製作のカジノディーラーケース(2000年代)。

日本未入荷ウッドプリントのアルミアタッシェケース。当時の商品タグ付属(1990年代)。

写真左より【1】日本未入荷ポリッシュゴールド色のアルミアタッシェケース。【2】日本未入荷ウッドプリントのアルミアタッシェケース。当時の商品タグ付属(1990年代)。【3】日本未入荷シャンパンゴールド色の24インチ アルミトローリー。【4】ゼロハリバートンの前身「ハリバートン」社時代のロゴプレートを備えたアルミアタッシェケース(1950年代)。【5】特注製造、リザードプリントの21インチ アルミトローリー(1995年)。【6】製造終了のワンタッチ解錠式のコンソールロックとダイヤル式ロックが一体化した錠前を採用したアルミアタッシェケース(2010年)。
時代が変遷しても色あせることのないモノの世界においては、今後、こうしたマーケットや販売形態が増えていくのかもしれない。たとえばファッションアイテムであったり、ギター、オーディオであったり。工業製品ではなくとも、ワインやアートの世界においても、〝認定?のお墨付きは新しいユーザー(コレクター)と生産者やアーティストを結びつけるかもしれない。とりわけファッション業界は売り上げの多くが、Eコマースの時代にシフトしているが、実店舗においてブランドの魅力や歴史を、新旧のユーザーにリアルに伝えていく、絶好の機会となるだろう。
1938年創業の、徹底した機能へのこだわりと、時をこえても変わらないスタイルが魅力の米国発のトータルラゲージブランド。NASAの依頼によりアポロ11号用「月面採取標本格納器」を製造し、1969年に月面より月の石を持ち帰ったエピソードで一躍その名を世界にとどろかせた。ブランドの象徴であるアルミニウムケースが備えるその確かな機能性と優雅なフォルムは、世界中の熱狂的な支持者から愛されている。
期間/2020年11月1日(日)〜 ※商品がなくなり次第終了。
会場/
ゼロハリバートン丸の内店(東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル1F Tel.03-5220-5137)
ゼロハリバートン GINZA-SIX店(東京都中央区銀座6-10-1 GINZA-SIX 5F Tel.03-6264-5176)
文=野中邦彦
(ENGINE WEB オリジナル記事)
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