毎年恒例の時計フェアは中止になっても、夏の終わりから秋にかけてジュネーブや上海、そして東京での個別の発表が相次いだ。オンラインやリリースでの発信は引きも切らさず、こうしてみると、2020年後半も新作が実に豊作で、興味が尽きない。 時計はいつも活力をくれる一種のビタミン。元気カラーでお洒落、ハイスペックと3拍子揃ったこんな最新モデルに注目だ。
前田 今年はバーゼルワールドなどの時計の見本市が中止になりましたが、スイスでは8月末に「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2020」が開催されましたね!
菅原 9月上旬には中国で「ウォッチズ&ワンダーズ 上海」も開催されたし、夏までのバーチャルから少しずつリアルで体験できるフェアや発表会が動き出して嬉しいかぎり。今年はイレギュラーだけれど、春夏と秋冬の2回にわたって新作が発表されてちょっと得した気分かも。
前田 加えて見送られるかと思っていたロレックスからも待望の新作が発表されました!
菅原 「サブマリーナー」が登場したね! ただ、機械のクォリティや外装のアップグレードはもちろんだけれど、一方でカラーを前面に押し出してきた。「オイスター パーペチュアル」の色使いは見事だと思う。
前田 ダイアルの質感も艶っぽくて美しいですよね。他にもカール F. ブヘラの「パトラビ トラベルテック」もカラフルなダイアルが揃っていました。明るいダイアルカラーは着けるだけで元気になりそうです。
菅原 一方で、オーデマ ピゲやリシャール・ミル、ユリス・ナルダン、ブルガリなどのハイエンドモデルにおいては複雑な機構を特別なスタイルで見せるオープンダイアル、スケルトンが充実。この傾向は今後ますます加速する気がするな。
前田 複雑機構といえば、グランドセイコーから発表されたコンセプトモデル。画期的なコンスタントフォース・トゥールビヨンには驚かされました。今後、搭載されるモデルが登場するのが今から楽しみです。
菅原 トゥールビヨンだもんね。春の新作でも新しいムーブメント搭載モデルを発表していたし、グランドセイコーの日本はもちろんのこと、海外での人気や注目度の高さを考え ると、「ひょっとすると来年あたりに」なんて期待しちゃうよ。
前田 クオーツでも、ムーブメントが先に発表されて注目を集めていたモデルが登場しています。年差±1秒という驚異的な高精度を誇るCal 0100を搭載した「ザ・シチズン」や世界初の静電誘導発電の「アキュトロン スペースビュー」が素晴らしかった!
菅原 アキュトロン、スゴいよね。ダイアル側から確認できる機構の動きを見ているだけでもワクワクする。クオーツは機械式とは違う可能性があることを改めて実感させられたよ。ちなみに、個人的にブライトリングの「エンデュランス プロ」が気になってる。軽量素材のブライトライトⓇを採用のケースに加えて、クオーツのクロノグラフだからとにかく軽い!
前田 トレイルランの新たな相棒候補ですね。僕はまだ実機確認できていないのですが、逆に重くなったクオーツ、カシオの「AWM-500D」が気になります。個人的に2本所有しているかつての名作アナ・デジモデルの「AW-500」がフルメタル化。これ欲しいかも。
菅原 今さらだけど、お互いに給付金で買っちゃおうか(笑)。
前田 いや、僕はその前にポルシェのタイヤをそろそろ買い替えないといけないかも……。
菅原 両方買っちゃえ!
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年12月号)
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文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
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