2013年の東京モーターショーでデビューした、BMW世代になってから3代目となる現行型ミニの3ドア、5ドア、コンバーチブルがフェイスリフトし、本国で発表された。内外装を変更するとともに、装備類の利便性も向上を図っている。
エクステリアでまず目を惹くのが新デザインのグリルを採用したフロント・マスクだ。多角形を描くフレームがノーズ前端をグルリと囲み、オースチン、ローバー時代のオリジナル・ミニを思わせるルックスになった。グリルの両側には、前輪周辺の整流を行うエア・カーテンのインテークが設置されている。
標準装備のLED式ヘッドライトは、インナー・ハウジングがグロス・ブラック仕立てになり、フォグライトに代わる悪天候ライト機能が組み込まれる。フロント・フェンダーのオーナメントは形状変更され、グレードを示すエンブレムが装着される。
リアまわりはバンパー形状を一新。ボディ同色のガーニッシュを加えることで、ワイド感とスポーティさを演出する。また、中央部に小ぶりなバック・フォグライトを内蔵。モデル・ライフ途中で採用されたユニオン・ジャック柄のLED式テールライトは継承されている。
ボディ・カラーはグレー系、ブルー系、イエロー系にそれぞれ新色を追加。また屋根にはグラデーション仕上げの新しい柄を新たに設定した。
内装では、5インチ画面のデジタル・メーターを新採用。センター・ディスプレイは8.8インチ画面と黒いパネルを組み合わせた新デザインとなる。ヒーターが用意されたステアリング・ホイールや、装飾パネルの面積が拡大されたダッシュボード、そこに設置される送風口も形状が見直された。
メカニズム面では、アダプティブ・シャシーに周波数選択ダンパーを採用。また、電動パーキング・ブレーキを新設することにより、アクティブ・クルーズコントロールでストップ&ゴーが可能になるなど、機能性を高めている。
この改良モデルは、現代版ミニ登場から20年目となる2021年の3月に生産が開始される。
文=関 耕一郎
(ENGINEWEBオリジナル)
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