2021.02.27

LIFESTYLE

世界のフォトグラファーを称える! ライカの新キャンペーンが伝える”写真の力”

NYブロンクス育ちのジョエル・マイロヴィッツが1963年、カメラマンとして駆け出しの頃に撮った一枚。彼がたまたま目にした光景は、白人男性と犬が有色人種の男性を追いかける従来のイメージの真逆を行くものだったという。

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ライカの前身、エルンスト・ライツ社が35mmフィルムカメラを開発したのは1914年のこと。従来の中判・大判カメラに変わる、小型で機動性に優れたライカは、デジタルへと移行していくその後の歴史においても、数多の名フォトグラファーたちに愛され続けてきた。


そんなライカカメラ社が、“THE WORLD DESERVES WITNESSES”(世界は目撃者を必要としている)というスローガンと共に、世界で活躍するフォトグラファーたちを称える新グローバルキャンペーンを開始した。キャンペーン・ビジュアルに採用されたのは、フィールドの異なる30名のフォトグラファーたちが手掛けた既存の写真。テーマは社会から政治、日常の一コマまでとバラエティに富んでいるが、いずれも観る者の心を揺り動かすインパクトのある作品ばかりだ。


たとえばストリート・フォトグラファーの草分け的存在として知られるジョエル・マイロヴィッツが、1963年にニューヨークで撮影した写真。何気ない街の光景のようでありながら、犬を連れた黒人男性と、彼を見つめる白人男性の間に漂う緊張感が、生々しく伝わってくる。50年以上前に撮られたこの写真は、今も変わらない現代のアメリカの姿を写しているかのようでもある。


またフリーランス・フォトグラファーのピエール・ベルハッセンが、2019年のローマで修道女たちの姿を捉えたユーモラスな写真。年配の修道女が大口をあけてジェラートを食べる姿の何と微笑ましいことか。一方、フォト・ジャーナリストのガブリエル・ミカリッツィが2016年にリビアで撮影した写真は、無機質な戦車と可愛らしいクマのぬいぐるみを対比させる。ミカリッツィは、戦争によって失われた人間性を渇望する、兵士の姿をこの光景に見出しだのだという。


これらの写真は、参加フォトグラファーのコメントとあわせてライカのホームページで見ることができるほか、キャンペーンのコンセプトを伝えるマニフェスト動画もYouTubeで公開されている。第一線で活躍するフォトグラファーたちが、世界の”目撃者”として切り撮ってきた数々の決定的な“瞬間”。写真が持つ力を改めて実感させてくれる、ライカならではのキャンペーンだ。
 


マルセイユを拠点に活動するピエール・ベルハッセンが2019年、初めてローマを訪問した際に撮影。たまたま出くわした修道女たちの姿を追い、たどり着いたクイリナーレ広場で夢中でシャッターを切ったそうだ。
フォト・ジャーナリストのガブリエル・ミカリッツィが、戦火に包まれていたリビアのシルテで2016年に撮影。ミスラタ軍と寝食を共にしながら敢行した撮影はきわめて危険なものだったという。
野生生物のジャーナリスト、ジャスティン・モットが2019年にケニアのオルペジェタ自然保護区で撮影。この写真からは、野生動物保護スタッフの男性と、絶滅危惧種キタシロサイの親密な絆が伝わってくる。

ライカ 新グローバルキャンペーンのサイト
https://witnesses.leica-camera.com/


文=永野正雄(ENGINE編集部)


(ENGINEWEBオリジナル)


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