2021.03.23

CARS

トヨタ・GRヤリスが英国カー・オブ・ザ・イヤー受賞 選定理由はうるさがたのエンスージアストも納得の走り

欧州全域のカー・オブ・ザ・イヤー、「カー・オブ・ザ・イヤー2021」で続いてイヤー・カーに選ばれたトヨタ・ヤリスに続き、GRヤリスが2021年英国カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。


英国カー・オブ・ザ・イヤーは、2020年中に英国で発売された新型車を対象に、まずセグメントやカテゴリーに基づく12のジャンルでベストなモデルを決定し、その中からイヤー・カーを選出する。GRヤリスはまずパフォーマンスカー部門で1位になり、最終選考でもほかの11ジャンルのベスト・モデルを退け、頂点に立った。なお、標準モデルのヤリスもコンパクトカー部門の1位に選ばれている。


ほかのジャンルのトップは、高級車部門ではメルセデス・ベンツSクラス、大型クロスオーバー部門でランドローバー・ディフェンダー、クーペ部門でBMW4シリーズが選ばれるなど強敵揃いだった。日本車ではレクサスLCコンバーチブルがオープンカー部門、ホンダeがシティカー部門でベスト・モデルに輝いている。


前回と前々回の2年はテスラ・モデル3とジャガーiペイスがイヤー・カーに輝き、また今回もホンダeと、小型ハッチバック部門のフォルクスワーゲンID.3が、12傑入りを果たすなど、最近は電気自動車に票が集まる傾向が強くみられていた。


しかし、そこは走り好きで知られる英国人。「最初期のホットハッチに見られたようなエモーションを醸し出す」「久しくなかったほどドライビングが楽しかったクルマ」「今世紀に入って乗った中で最高のパフォーマンスカー」というGRヤリスを選んだ選考委員のコメントからもわかるように、GRヤリスの走りの良さは電気自動車の先進性や環境性能の高さをも凌いだようだ。


マニアックなスポーツカー・メーカーを持ち、多数の名立たるスポーツカーを多数輩出するなど走りにうるさい国として知られる英国での受賞は、GRヤリスに華を添えるものとなったといえるだろう。


文=関 耕一郎


(ENGINEWEBオリジナル)

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