東京の都心、人気の恵比寿エリアの住宅街に建つ腰越邸は、60平方メートルもない狭い敷地に建っている。クルマも小さな白黒パンダのスマート。ここには小さいからこそ面白い世界がある。
茂みのなかの白黒パンダ
端正な姿をしたコンクリート打ちっ放しのビル。横の茂みには、パンダみたいな白と黒のスマート・フォーフォー・ターボ(2016年製)が頭を突っ込んでいる。ここは建築家の腰越耕太(こしごえこうた)さん(44歳)の、自邸+事務所だ。場所は東京都渋谷区の南恵比寿。代官山や恵比寿ガーデンプレイスまで歩いて行ける、都心の真ん中のお洒落な地区に建っている。
「本当に小さな家だから驚かないで下さいね」
と、腰越さんは我々取材チームを招き入れた。横に停まっているクルマが小ぶりなうえ、庭に多くの木が植わっているので分りにくいが敷地は60平方メートルもない。建物も4m×4mサイズの4層で、延床面積は64平方メートル。この小さな家は、建築家の自邸だから実現できたものだ。

腰越さん夫婦は、自然の豊かな地方で育った。この家に移る前は神楽坂の賃貸に住み、別途その近くに事務所を借りていた。だが二人とも戸建て住宅で育ったため、「小さくてもよいので、地に足をつけた一軒家で暮らしたかった」ことから家作りが始まる。土地探しは1年近くかかった。「最も拘ったのはエリア」と奥様。気分が上がるような都市型生活ができる街を重点的に探した。そうして見つけたのが、南恵比寿の小さな三角形の土地だ。道路に接した部分が13mもあるので、面白い家が建てられそうなことも決め手のひとつとなっている。

腰越さんたちがこの場所を手に入れたのは2013年のこと。使いにくい変形の小さな土地だが、そこは都心の一等地。地価を聞いて驚いた。
「それでも払っているローンは、以前借りていた部屋と事務所の家賃を合わせたよりも安いんですよ。ましてや車庫まで借りるなんて、当時は考えられない話でした」

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