2021.04.05

CARS

ルノーがダイムラー株をすべて売却 共同生産などの業務提携は継続

ルノーは保有するダイムラー株をすべて手放すと発表。翌日には適格投資家への1644万8378株の売却が成立し、11.4億ユーロ(約1480億円)強の売却益を得た。


ルノーは2021年1月に新しい戦略「ルノー・リューション」を発表。ダチアのニューモデル(左)や、往年のルノー5(サンク)復刻版ともいえる新しい電気自動車のプロトタイプなどを披露した。
2021年も引き続きルノーはF1に参戦。ただし、今年からはルノーではなくアルピーヌ・ブランドで戦う。
2021年3月には新しいロゴ・マークが発表された。

2020年の最終損益は1兆円超え

2月にルノーが公表した2020年の最終損益は80億800万ユーロ(約1兆410億円)の赤字と過去最悪の数字だった。業績悪化の主な要因に挙げられる新型コロナウィルスの影響は引き続き見込まれるため、財務改善のための資金調達を急いだものと思われる。


2010年にルノー・日産アライアンスはダイムラーとの資本提携を行った。当時、ルノーはダイムラー株の3.1%を、ダイムラーはルノー株の3.1%と、ルノーが保有する日産株の3.1%をそれぞれ取得。さらに、ルノーはダイムラー株の1.55%を日産の自社保有株2%と交換している。


ルノーとダイムラーはトゥインゴとスマートの設計共有など共同事業を実施してきたが、最近は停滞気味だった。ただし、今後も業務提携は継続するとコメントしている。


文=関 耕一郎


(ENGINEWEBオリジナル)

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