“アースデイ” をご存じだろうか? 1970年、米国のG・ネルソン上院議員が、4月22日を地球のことを考えて行動する “地球の日” として宣言。現在では世界各地でイベントが開催されるほど、ムーブメントが拡大し続けている。
と偉そうに書いていますが、このアースデイについて詳しいことを知ったのは、今回の記事のリサーチを始めてから。日本では1990年から「アースデイ東京」がスタートし、今年の「アースデイ東京2021」は4月22日の前後9日間でイベントを開催。代々木公園やミヤシタパークなどの会場だけでなく、オンラインでも楽しめる、さまざまな仕掛けが用意されています。
東京以外でも、さまざまなイベントが行われているので、ぜひチェックしてみてください。 そのアースデイを記念したスペシャルな腕時計『F-80 Skeleton Sustainable』がサルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)から登場しています。“サステイナビリティ” をテーマにした、世界限定200本のスペシャル・モデルです。
写真をご覧になっていただければわかるように、ブルーとグリーン、2バージョンでの展開。ブルーは “地球”、そしてグリーンは “森林” を彷彿とさせる、まさに “サステイナブル” なカラーリングではないですか!
よく見ると、このモデルは、自動巻きムーブメントを表と裏から見ることができるスケルトン仕様。サファイアクリスタルの風防を “水” に見立てると、グリーンは森林のなかのオアシス、ブルーは海水のように見えてくるから不思議です。
僕が選ぶなら、断然ブルー! 内部に見えるムーブメントの複雑なパーツは、カンブリア紀(約5億4200万年前から約4億8830万年前)に水の中で生活していた生物のよう。そんな妄想を膨らませながら、ムーブメントの精緻な動きを眺めるのも一興です。
スケルトン仕様の文字盤だけでなく、FERRAGAMOの「F」がエンボス加工されたリューズや、随所にブランドのアイコン “ガンチーニ” が配されたディテールが目を引きます。けれども、ロゴを全面に押し出すような、これ見よがしなデザインではない。そんな控えめな感じも、好感が持てます。
そして今回フォーカスしたいのは “ストラップ”。リサイクルPET素材とFSC(森林管理協議会)認証のコルクをコンビネーションで使用したという、ブランド史上初となるサステイナブルなストラップです。
腕時計の専業ブランドにおいても、リサイクルPETを使用したストラップが登場しはじめたのは、ここ数年の話。今回のスケルトンウォッチ『F-80 Skeleton Sustainable』でのストラップは、リサイクルPET素材とFSC認証のコルクを使用した、まだ他にはないサステイナブルなストラップです。
専用ケースは外側がリサイクルPETのファイバー生地、内側を麻で裏打ち、時計本体を支えるクッションには、サトウキビ100%のバイオプラスティク素材を使用する、というこだわりぶり。写真がないのが残念ですが、ストラップだけでなく、パッケージもすべて環境に配慮した素材を使用しているのだそう。パッケージの外側は段ボール素材で、FSC認証のものを使用しているとのことです。
また、アースデイ 2021を記念した新作バッグ『アース トップ ハンドル(Earth Top Handle)』が世界500個限定で登場しています。これは1990年代にフィアンマ・フェラガモによってデザインされたバッグを再解釈、リ・スタイルしたものだそう。よく見ると、コルクでできた帯状のパーツを網みこんでつくっています!
ファッショナブルかつ足にフィットする靴を生涯にわたって追い求めた創業者、サルヴァトーレ・フェラガモ。ブランド独自の製造方法は、熟練した職人により、1920年代から何世代にも渡り大切に受け継がれてきた。それは今回紹介した腕時計やバッグも然り。
サステイナブルな素材を新たに取り入れる姿勢にも、職人としての “こだわり” や “気質” が脈々と受け継がれていることがわかります。
今回のサルヴァトーレ・フェラガモのみならず、さまざまなブランドやメゾンのサステイナブルな取り組みを意識し、一過性のものとしてではなく、注目し続けることも、地球に暮らす人間にとって大切なこと。“地球の日” を記念したスペシャルな腕時計をきっかけに、そんなことを考えさせられました。
文=小林尚史(ENGINE編集部)
(ENGINE WEB オリジナル)
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