フィアット・パンダに限定車の「クロス4×4」が再登場となった。同じく以前限定販売された4WD仕様をベースにクロスオーバーSUV的に仕立てられたモデルで、第1弾は2020年10月に150台が販売された。
今回のボディカラーには専用色のモードグレーを採用。鮮やかな黄色が眩しかった第1弾のパステルイエローとは一転し、落ち着いた雰囲気を醸し出す。アンダーガード風のデザインを取り入れた前後バンパーやサイド・モールディングなど、エクステリアも専用の仕立てとなる。
ルーフ・レールと15インチのアルミホイールも専用品で、タイヤサイズは175/65R15。ボディ・サイズは全長3705mm×全幅1665mm×全高1630mmで、パンダの標準モデルより全長で50mm、全幅で20mm、全高で80mmそれぞれ拡大している。
インテリアは、ブラック/ブラウンの専用ファブリック・シートを採用し、前席にはシート・ヒーターが備わる。通常モデルではマニュアル式となるエアコンは、ダストポーレン・フィルター付きのフルオートに格上げされている。
エンジンは前輪駆動のパンダと同じ、85ps/145Nmの0.9リッター直2ターボだが、6段MTと4WDシステムを組み合わせる点が異なる。「オフロード・モード」や「ヒルディセント・コントロール」といった、悪路走行用の制御が選べるドライブモード・セレクターと、パワーステアリングとエンジンを燃費重視の制御に変更するエコスイッチも特別装備される。
そのほか、リア・パーキングセンサーやセンターコンソール収納といった使い勝手を向上させるアイテムも標準装備化した。販売台数は215台で、価格は第1弾と同じ263万円。
文=関 耕一郎
(ENGINEWEBオリジナル)
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