2021.06.25

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街を彩るフィアット『500 (チンクエチェント)』で初夏の逗子をドライブ!

デビュー以来、高い人気のコンパクトカー『500 (チンクエチェント)』。デザインはもちろん、狭い道でもスイスイドライブできる操作性と走りの良さも人気の秘密と言えるだろう。そんな 500 が今回、装備やグレード名などをリフレッシュ。

そこで、神奈川県の逗子を舞台に活躍するクルマ好きのフードコーディネーター山田由季子さんが『500 1.2 Cult (チンクエチェント 1.2 カルト)』をドライブ。新色シチリア オレンジがフレッシュな 500 1.2 Cult の走りとデザインをはじめ、その魅力をレポートする。




日本の街並みに馴染む 500
500 が日本でデビューしたのは2008年。13年間で何度もアップグレードを重ね、魅力が磨き込まれてきた。2代目 500 のイメージを受け継ぐ、唯一無二のデザインは世界中で愛され、今では日本の街にもすっかり馴染んでいる。

「丸いフォルムと鮮やかなオレンジがかわいくて、パッと見ただけで楽しい気分にさせてくれます! オレンジの色味が濃すぎず、さわやかなのが気に入りました」
と、ステアリングを握りながら山田さんは笑顔で語ってくれた。

最小回転半径は4.7m。全長の短さもあって、狭い道での走行、駐車場での取り回しはスムーズだ。



山田さんは実家が喫茶店を営んでいたこともあって、6年前にキッチンカーでのカフェ開業を決意、逗子に移住して、ゼロからのスタートだった。

「移住してすぐは自然環境とかほとんど意識していませんでしたが、逗子の人たちと触れ合うごとに、プラスチックゴミや食品ロスなどの問題を身近に感じるようになりました。マイバッグ、マイカップ、マイ箸を持参してくれるお客さんも多くて、今はそんな生活が普通になっています」

環境に対する意識が芽生えるとともに、山田さんの仕事の輪はどんどん広がった。2年前には逗子海岸を見渡せる「渚小屋」のオーナーから声がかかり、木・金曜日限定でロールキャベツ専門店「Terrazza sul mare SOLASO」をオープンした。


SOLASO名物の「ロールキャベツ」(1000円) 。大きめのロールキャベツ2つとサラダとパスタが添えられたワンプレート。ホワイトソースとトマトソースの相がけも可能で、どちらもやさしい味わい。


「マリトッツォ」(450円)、「オレンジジュース」(300円)。今年流行しているローマ生まれのスイーツ、マリトッツォは「渚小屋」のオーナーの手作り。シチリアオレンジのマーマレードを使用。パンもクリームも見た目よりあっさりしていて美味しい。


逗子海岸を望む店内からは、天候が良ければ、江ノ島ごしに富士山を見ることも。夕日のタイミングに訪れる人も多い。(撮影は山田さん)

料理は現役のベテランシェフに、スイーツは「渚小屋」オーナーに作ってもらうなど周りの人たちの協力を得ながら、山田さんはフードロスの削減、地産地消を実践するとともに、地元農家を応援する取り組みも行なっている。

「雨風が強い日に無理に営業はしません。余ってしまった食材は、SNSで呼びかけると、地元の人たちがシェアしてくれて、率先して購入してもらったり、助けられています」



500 1.2 Cult ミニマルなかわいさ

今回、500 は装備やグレード名を刷新。カジュアルなモデルは「Cult(カルト)」、充実装備のモデルは「Dolcevita(ドルチェヴィータ)」とネーミングを変更した。山田さんがドライブしたシチリア オレンジの 500 1.2 Cult は、ベースグレードにあたるモデルである。

「内装はシンプルだけど、丸っぽいデザインやカラーリングに遊び心があって、心豊かなイタリアの人たちの気質を感じます。シートは少し硬めでしっかり座れます。小さくて前後左右が見やすいので、逗子の狭い道もラクラク走れます」とドライブの感想を話してくれた。


シートはほどよく硬めでホールド感がある。シンプルなデザインにも「FIAT」の型押しと「500」ロゴが施されている。




逗子や葉山ではよく 500 を見かけるが(アバルトも) 、狭い道での取り回しがいいことに加えて、何より 500 の遊び心が、海のそばの街のリゾート感を高めてくれるのだろう。リラックスしてドライブするのが似合う。




デュアロジックは、ATやCVTと比較して構造はシンプル。軽く、エネルギー伝達ロスも少ないという特徴を持つ。シフトレバーを左に倒すことによって「オートモード」と「マニュアルモード」が切り替えられる。パドルシフトでの操作も可能。

デュアロジックでマニュアルの乗り味に

運転も上手で、逗子の道にも慣れている山田さん。「アクセル、ブレーキ、ハンドルの動きがスムーズで、とても自然に運転することができました」と、すぐに 500 のドライブを楽しんでいた。

500 に搭載しているトランスミッション「デュアロジック」は、自動変速で気楽に運転できる「オートモード」と、自在にクルマを操れる「マニュアルモード」の両方のドライブが楽しめる。さらに、500 1.2 Cult に装備されたパドルシフトによって、シフトチェンジが味わえるのも注目のポイントだ。



「マニュアル車に乗っていたこともあるので、少しずつタイミングを思い出してきました。エンジンの回転数を上げてから、アクセルを抜き気味にしてシフトアップするといい感じで走れます」

決してパワフルではないけれど、マニュアルモードでリズムよくシフトアップしていくと思わず微笑んでしまう。イージーにドライブできることはもちろん、マニュアル車のようなクルマを操る楽しみもある。わくわくしながら運転できることも 500 の魅力だ。

◇『500 1.2 Cult』の詳細はコチラ       https://www.fiat-auto.co.jp/500



『500 1.2 Cult』SPECS
全長×全幅×全高/3570×1625×1515㎜
エンジン/1240cc 直列4気筒 SOHC 8バルブ(可変バルブタイミング付)
最高出力/69ps 
最大トルク/102Nm 
駆動方式/前輪駆動
WLTCモード燃費/18.0km/L 
タイヤサイズ/175/65R14
全国メーカー希望小売価格(税込)/200万円


山田由季子(やまだ・ゆきこ)さん
北海道生まれ。2015年に逗子に移住、キッチンカーの内装を自作してスペシャルティコーヒー専門店を開業。湘南海岸沿いのイベントをメインに出店している。2020年には、逗子海岸を見渡せる「渚小屋」にて、地元農家の野菜を用いたロールキャベツ専門店「Terrazza sul mare SOLASO」(木・金曜日のみ) をオープンした。周囲の人たちと協力しながら、フードロス削減、地産地消、地元農家を応援する取り組みも行なっている。
『Terrazza sul mare SOLASO』
逗子海岸中央から少し南よりの「黒門駐車場」内「渚小屋」にて、木・金曜日11:30〜20:00に営業。住所/神奈川県逗子市新宿1-4-7 fb/https://www.facebook.com/zushisolaso


文=山元琢治(ENGINE編集部) 写真=岡村昌宏

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