2021.09.15

WATCHES

2021年注目の新作腕時計「ゼニス」篇

オンラインによるリモート開催となった世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2021」を振り返る第19弾。ゼニスからは新世代クロノグラフ「デファイ」の新モデルを取り上げ、時計ジャーナリストの菅原茂氏とエンジン時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

「デファイ」コレクションに大胆な新作を投入

ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブでゼニスが発表したのは、100分の1秒計測の高機能で革新をもたらした新世代クロノグラフの「デファイ」。ハイライトのひとつは、従来よりサイズアップした直径46mmの力強いケースで、200mの防水性を備える「デファイ エクストリーム」だ。高性能のクロノグラフが過酷な環境でも頼りになるタフなアウトドアウォッチへと変身した。そしてもうひとつは、ケースにダイヤモンドを配し、ベゼルにバゲットカットのカラフルな天然サファイアをあしらってファッショナブルなイメージを打ち出した「デファイ21 スペクトラム」。斬新な試みだ。




 デファイ エクストリーム
1970年代の典型的なデザインをベースにしながら、新作はサイズアップしてスポ―ティな個性を強調。搭載ムーブメントのエル・プリメロ 9004は、毎時3万6000振動、1秒で1回転するクロノグラフ針によって1/100秒計測が可能。自動巻き。マイクロブラスト仕上げチタン、ケース直径46mm、20気圧防水。「エクストリーム」にはすべてクイックストラップチェンジ機構が備わるブレスレットとラバーおよびベルクロストラップの3本が付属。211万9700円。


 
「エクストリーム」のダイアルは彩色を施したサファイア。ブルーダイアルをセットしたモデル。211万9700円。
 


デファイ21 スペクトラム
1/100秒クロノグラフの「デファイ21」をダイヤモンドと5種類の宝石(グリーンツァボライト、オレンジサファイア、ブルーサファイア、アメジストガーネット、ブラックスピネル)でドレスアップ。弾けるカラーが気持ちを明るくする。自動巻きクロノグラフ、エル・プリメロ 9004。ステンレススティール、直径44mm、10気圧防水。各10本限定。412万5000円。

時計ジャーナリスト・菅原茂はこう見た!
1970年代のヴィンテージモデルからデザインを着想したケースと、新世代のクロノグラフムーブメントとを融合して伝統と革新を見事に表現した「デファイ」は、パワフルなスポーツウォッチのスタイルがよく似合う。サイズは大きいが、ケースとラグの構造からすると装着感は良さそうだ。簡単に付け替えらえるストラップ、ゼニスも取り入れてますね。

ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!
ラウンドとファセットカットのベゼルが大胆に組み合わされた「デファイ エクストリーム」は、コンテンポラリーさと力強さを兼ね備えた表情が魅力。1/100秒計測が可能なハイビートのムーブメントに、エクストリームという名にふさわしい46mmという大きなケースと200m防水のスペック。どんなフィールドでも頼もしい相棒となってくれるはずだ。

文=菅原茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2021年7月号)

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