2021.10.09

CARS

自動車ジャーナリストの飯田裕子が選んだ第1位はランドローバー・ディフェンダー!【エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス】  

コロナ禍の今「エンジン・ホット100」選考委員が身銭を切っても欲しいのはこのクルマ! 絶え間なく緊急事態宣言が発令され、人々の活動が制限されるなか、クルマ好きはどんなクルマを欲しているか? 雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニュー・カー・ランキングス」の43名の選考委員それぞれが、2021年の今、身銭を切ってでも欲しい20台を挙げた。モータージャーナリストの飯田裕子さんは既に所有する981ボクスターとの「2台持ち」にするならと欲望全開で20台をチョイス。その第1位は今大人気のランドローバー・ディフェンダーだ!!

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20台の選考基準は「もし2台持ちになるならこのクルマ」


選考基準は“2台持ち欲望を満たすもう1台”。現在、性能とオシャレの両方を得るべく内外装色も購入条件としては譲らず、こだわって出会えた981型ボクスター(MT)を所有しています。そんなモデルを不便も承知で選びつつ、「もし、もう1台持てたら……」と思うことも。私の心の葛藤(矛盾)と欲望の20台です。

1位 ランドローバー・ディフェンダー



四角いボディの内外に現代の性能や機能を採り入れた新しさ、そしてそこに伝統的な要素を飾らない気取りの無さとともに絶妙な塩梅で採り入れた“抜け感”に感服。山小屋を持つようにディフェンダーで自然を感じに出かけたい。

2位 アストン・マーティンDBX



アストン・マーティン流のダイナミックなドライブ・フィールやデザインに豊かな感性を質感高く凝縮させたSUV。それは眺めもいいフォルムに込められたデザイン、体温に馴染み華やぎ気分も上がる一本の香水のよう。

3位 BMW X4

BMWらしい骨太感のあるハンドリングをSUVで、しかも制御(トルク配分)レベルの向上ぶり著しいスポーティな4WD。走らせたら“ツボ”にハマってしまった。サイズ、走り、ADAS装備を持つX4M xDriveが理想型。

4位 アウディQ8

DBXとは違う美しさ。アウディの中でも特大級のボディはコーナーでもフラットさを保つ。“汗”と無縁のクールビューティSUV。

5位 メルセデス・ベンツGLC/GLCクーペ(AMG 43含む)

年に一度のHOT100に外せないSUV。サイズ、空間、それを快適に走らせることのできる性能面のバランスが私的には“C”がベスト。

6位 マクラーレン720S(スパイダー含む)



派手なドアを持ちながら「飾りじゃないのよ、スーパーカーは」と、走らせるほどその魅力を伝えてくれる「すべてのものに理由がある」と。

7位 ベントレー・コンチネンタルGT(V8、W12、コンバーチブル含む)



今のうちにW12を堪能しておきたいのに、鼻先の軽さがGTカーらしい新型V8で優雅に駆け抜けたいベントレーボーイズならぬガールです。

8位 ポルシェ911ターボ(S、カブリオレ含む)



その究極性能に惹かれる気持ち半分。サイドミラー越しに見えるリア・フェンダーとアクセルを1センチ踏み込むだけで日常は満たされます。

9位 レクサスLC(コンバーチブル含む)

コンバーチブルはLCの芸術的とも言える五感体験にますます磨きがかかり、レクサスらしいホスピタリティにも大人の女性はメロメロです。

10位 ロータス・エリーゼ220 I(I 240ファイナル・エディション含む)

市販車を選ぶHOT100ではこれが最後のランクインになるはず。ピュア・スポーツカーの存在価値を教えてくれた、所有を諦めがたい1台。

11位 アバルト595

なんだろう、この塊が放つパッション。既成概念にハマらない当てはめたくないドライブ・フィールはとても貴重。

12位 ルノー・メガーヌ(RS含む)

環境規制高まる仏は税率が高騰、ルノーからRSモデルが消える日もそう遠くない。こんなに俊敏で寛容なハンドリングは世界の財産なのに。

13位 フォルクスワーゲン・ゴルフ(新型)

時代に寄り添い進化を続けるゴルフ。ユーザーファーストな最新技術の選択と扱いやすさの優しさからも最新の「国民車」ぶりがうかがえる。

14位 マツダ・ロードスター

交差点を一つ曲るだけで得られる軽く精巧でピュアな操作感がいい。2リッターエンジン搭載のRFのオープンエア感と走りは唯一無二の存在。

15位 マセラティ・ギブリ

電動化が進むマセラティのスポーツ走行性能を高めるモーター制御の完成度の高い“感性度”とイタリアのデザイン・テイストに新境地を見た。

16位 ボルボV60(クロスカントリー含む)

北欧テイストが創り出す世界感はボルボでなくちゃ味わえない。軽く滑らかかつフラットな走りにPHEVの清々しさも相まって今は魅力倍増。

17位 スバル・レヴォーグ

新開発のエンジンとボディが走行性能に磨きをかけ、さらにアイサイトXの採用に高速移動の安心/安全/快適さが格段にアップ。

18位 ジープ・レネゲード

究極のクロカン性能は別に……と割り切れば、ジープ史上最もコンパクトなボディでこのキャラクターを所有し、気軽に楽しんでみたい。

19位 シトロエンC3エアクロス

高いデザイン性とともにユルキャラぶりを振りまくC3のSUV。1.2リッターターボ・エンジンもグリップ・コントロール機能も意外に凄いのよ!

20位 ホンダe

充電施設の乏しい生活環境でどうしたら所有できるか初めて真剣に考えたEV。デザインの力はタイヤの前に人の心を動かす、個人的な好例。

文=飯田裕子(自動車ジャーナリスト 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員)



(ENGINE2021年9・10月号)

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