2022.01.14

LIFESTYLE

カメラ・ファン待望! 見た目以外はすべてが新しいライカM11の魅力を伝える

ライカカメラ社が待望の新製品、ライカM11を発表した。外観は現行機種のライカM10と似ていながら、最先端のカメラ技術が注ぎ込まれたライカM11の特徴とは?

最強仕様のレンジファインダーカメラ

ドイツの名門カメラメーカーであるライカカメラ社が、新製品ライカM11を発表した。M型ライカは精緻な光学式レンジファインダーが搭載されたライカを象徴するモデルで、その基本的な構造は1954年に登場したライカM3から継承されている。製造に極めて高い技術を要求されることから、現在光学式レンジファインダーを用いてピント合わせを行うデジタルカメラを製造・販売しているのはライカだけだ。

今回発表されたライカM11の外観を眺めてみれば、現行機種のライカM10と即座に区別つかないほど似通っているが、その内容は大きな進歩を遂げている。しかも、目新しさを狙って新機能を追加するのではなく、あくまで伝統的なレンジファインダーカメラの要素を思う存分に撮影者が使えるように、最先端のカメラ技術が注ぎ込まれているのだ。

ライカM11は一見ライカM10にそっくりだが、中身は猛烈に進化している。

ライカM11におけるデジタル部分の要となるのが、トリプルレゾリューションテクノロジーを取り入れた35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーだ。この撮像素子では記録画素数を60MP、36MP、18MPの3種から選ぶことが可能。60MPでは極めて高精細な描画が得られ、超高性能なライカアポレンズの光学性能を充分に引き出せる。また、36MPや18MPでは高速連写の持続性が向上し、画像ファイルのサイズも小さくできるという体験価値を提供する。

ベルリン・オリンピア・シュタディオンをライカM11で撮影。1934年のベルリンオリンピック当時からライカは世界から注目される一級品だった。

デザインに関してはM型ライカのアイコニックな外観を維持しつつ、より効率的で扱いやすい操作系にすべく磨き上げられている。ライカM10ではレンズマウント面にあったファンクションボタンをカメラ天面のシャッターボタン横に移動させることで、カメラを構えた状態でのボタンの操作性を向上させている。

シンプルなスタイルのカメラ天面。シャッターボタン横にファンクションボタンを新設。

本体背面には高精細230万ドットのタッチパネル液晶モニターを搭載。その左右にボタンを配置する独特のレイアウトだ。ボタンの数を最小限に抑えてあるのがライカのデザイン流儀であり、メニュー構成はミラーレス機「ライカSL2」、レンズ固定の小型機「ライカQ2」で定評のあるユーザーインターフェイスを採用することで、他のライカとの併用時にも混乱することなく撮影できる。

カメラ背面のボタン配置もシンプルそのもの。これなら操作に迷わない。

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