2022.01.12

CARS

愛車を菌から守る! これがコロナ時代の抗菌カー・コーティング

愛車にも抗菌、抗ウイルスのコーティングを……。そんなサービスが今、人気を集めている。注目を集めたのは沼津にあるコーティング会社だった。エンジン編集部の永野がリポートする。

新型コロナウイルスの減少率は100%近く

2020年9月、ウィズ・コロナ時代を象徴するニュースが新聞やテレビで報じられた。東京メトロが管理する172駅で、人の手が触れやすい券売機やホームベンチ、エスカレーターのベルトなどに、抗ウイルス・抗菌処置が施されることになったのである。

この大仕事を請け負ったのは、静岡県沼津市のコーティング施工会社、三和。採用されたのは同社のコーティング剤「サンテクガード」だ。

空気中の水と酸素に反応する成分がウイルスや菌の感染力を弱める「サンテクガード」。ウイルスの不活性化試験では、インフルエンザウイルスが24時間後に200分の1以下に減少し、ノロウイルスは1時間後に検出されなくなったという。新型コロナウイルスの減少率も100%近く。防臭・防カビ効果もあるそうだ。

薬剤は舐めても問題がないほど安全なので、病院や学校、飲食店だけでなく、愛車の室内をコーティングしてほしいという個人からの依頼も多いという。では実際のところ、クルマにはどれほどの効果があるのか? 作業を見せてもらうことにした。



効果が8年間、持続?

作業にとりかかる前に、まずはスタッフが綿棒でシートをこすり、特別な機械で車内の“汚れ”を測定する。数値は1万2124RLU。RLUという値は、菌の量や体液、血液などによる汚れを示すもので、参考までに、厨房に置いてあるまな板の合格基準は500RLU以下だそうだ。スプレーガンを使用した車内のコーティング自体は10分程度で終了。再度、測定してみると数値は1821RLUに減少しており、2時間ほどで、まな板の安全基準と同じ500RLU以下になるようだ。

「サンテクガード」が凄いのは、一度のコーティングで抗ウイルス・抗菌効果が持続すること。中には8年間、効果が消えなかったケースもあるという。
なおコーティング剤だけの販売はなく、抗ウイルス・抗菌処置は静岡県三島市に本社を置く「マイウェイ株式会社」から申し込むことができる。ちなみに費用はクルマの大きさによるが、中型車で3万円程度。ドライバーや同乗者を守る感染症対策として試してみる価値はありそうだ。

文=永野正雄(ENGINE編集部) 写真=田村浩章

(ENGINE2022年2・3月号)

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