2022.05.02

WATCHES

【 vol.3「20万円」台篇】時計ジャーナリストが自信を持ってオススメする 50万円までで買える「価格を超えた価値ある時計」はコレだ!

円安や原材料の高騰などで進むインフレ。その影響は時計にも表れ始めている。しかし、ご安心あれ。実はお値段以上のお得なモデルも少なくないのだ。というわけで、時計ジャーナリストが選ぶ財布に優しい20万円台で購入できる実力派モデルを紹介します!

凝った機構でもまさかのプライス 竹石祐三のイチオシ! ハミルトン イントラマティック クロノグラフ H

リアルプライスを実現した実用的手巻きクロノグラフ
1968年に発表されたホワイトダイアル×ブラックサブダイアルの「クロノグラフ A」を、手巻きムーブメントを搭載してよりオリジナルに近い形で蘇らせたのが「イントラマティック クロノグラフ H」。ケースサイズは現代にふさわしい直径40mmとしながらも、そのルックスはオリジナルを忠実に再現。今や“生きた化石”とも呼ばれる手巻きクロノグラフをこの価格で製品化し、しかも約60時間のパワーリザーブを搭載した実用的な仕様は、まさに価格以上の価値を実感できる。手巻き。ステンレススティール、10気圧防水。27万6100円。


「クロノグラフ B」に着想を得たモデルもラインナップ。ブラックダイアルにホワイトサブダイアルを組み合わせた“逆パンダ”デザインは、より精悍な表情に。


ブラックカーフレザーストラップを付属したモデル(26万5100円)も展開。メッシュブレスレットとは異なる、落ち着いた雰囲気がいい。

菅原茂のイチオシ! ユンハンス マイスター ワールドタイマー

 
旅気分がお手頃価格で手に入る
世界主要都市の時刻がひと目でわかるワールドタイムで現在主流なのがスポーティなデザインの高額品。しかし、ユンハンスのこのモデルはクラシカルで手の届く価格という有り難い存在だ。ワールドタイム機能を控えめにアレンジしたレトロ調のダイアルにも独特の雰囲気が漂い、非常に好ましい印象を与える。自動巻き。ゴールドPVDステンレススティール、ケース直径40.4mm、5気圧防水。29万7000円(サファイアガラス仕様)。


ステンレススティールの9連ブレスレットを装着しクールなイメージを醸すモデルも展開している。クラシカルなゴールドPVDモデルと同価格だ。

大野高広のイチオシ! ラドー キャプテン クック オートマティック
 

ヴィンテージスタイルを日常的に楽しむ
18世紀の英国探検家に敬意を表し、1962年のオリジナルを現代的に再解釈。すり鉢状ベゼルや文字盤の錨マークなどヴィンテージスタイルを継承しながら、80時間パワーリザーブや300m防水など機能性を大幅に高めた。工具の必要ないブレス着脱システムが優秀で、純正で豊富に揃うレザーやNATOストラップに付け替えるのも楽しい。日常的に使い倒しながらディテールを愛でるのに最良の一本。自動巻き。ステンレススティール。24万2000円。


42mm径ケースの裏蓋には堅牢なねじ込み式を採用。3つのシーホース“タツノオトシゴ”と星が刻印されており、これもオリジナルの意匠を踏襲したもの。

福田豊のイチオシ! モーリス・ラクロア アイコン オートマティック 39mm
 

ラグジュアリースポーツの新定番
ケースとブレスレットを一体にしたラグジュアリースポーツの新定番として人気急上昇中。魅力のポイントは1990年代のヒット作「カリプソ」から受け継いだ洒脱なデザイン。同ブランドらしいつくりのよさも特筆点。そんなことから「ノーチラス」や「ロイヤル オーク」などラグスポの元祖と併用する時計好きも多数。まさにプライスレスな価値がある。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径39mm、20気圧防水。21万4500円。


工具なしで簡単にベルトの脱着・交換のできるイージーチェンジャブル機構も優れた特徴。パートナーとシェアウォッチにするのにも便利だ。

菅原茂:「時計記事を書いて30年。時計もずいぶんと高価になった。その間の日本経済の成長が鈍ったので、なおさら時計が高く見えてしまう。だが、最近は高品質でお手頃価格、価格以上の良品も確実に増えた。自分もまた1本欲しくなった。

大野高広:時計専門誌や一般誌などで編集&執筆。時計、バイク、クルマ(&ゴルフ)をこよなく愛する自己満足型の趣味人。数百万円以上の高額モデルが好調な一方、数万円から魅力的なモデルが数多く見つけられるのも時計趣味の良さと実感。

福田 豊:100万円オーバーならすぐ見つかる。ミドルレンジで魅力的なモデルを探すのが難しく楽しいのだ。と言っていたら、この企画の依頼が来て、驚いた。以心伝心ですね。いやあ、書きたいことがちょうど書けるなんて、よかったです。

竹石祐三:(ほぼ)腕時計を主戦場にするエディター/ライター。価格帯を問わず、腕時計は“プロダクト力”が重要だと常々考えており、特にミドルレンジ~ローエンドのモデルでは、外装の仕上げや独自性のある表現に着目している。

文=菅原茂/大野高広/福田豊/竹石祐三 
※時計の価格はすべて本誌掲載時点の税込価格となります。

(ENGINE2022年4月号)

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