2022.06.24

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カラーリングの妙が光るオメガの新作

もちろん、伝統的な定番色は安心感に満ちている。しかし、明るく刺激的な色使いは各社が注力するスポーティなデザインをいっそう引き立て、2022年の大きなトレンドになること間違いなし! 時計ジャーナリスト菅原茂氏とENGINE編集部の時計担当前田清輝がオメガ新作の魅力を紹介する。

全モデルにカラーマジックの妙技が冴える

シーズン開幕のオメガで最も印象的な点は、なんといっても多彩なカラー。ダイアルはもちろん、ケースもカラフルなスウォッチとのコラボが話題の「ムーンスウォッチ」は象徴的だが、待望の一般販売モデルが登場した驚異の6000m防水ダイバーズウォッチ「ウルトラディープ」の透明ラッカー仕上げのダイアルの場合も同じ。また「シーマスター アクアテラ」も美しいカラーダイアルが新鮮なイメージを演出する。カラーリングの妙は新作の「スピードマスター ’57」や「スピードマスター ムーンウォッチ」のダイアルにも及び、オメガはまさにトレンドセッターといえるだろう。


シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ
2019年にマリアナ海溝の水深1万935mに到達した「ウルトラディープ」が45.5mmケースの新コレクションとして生まれ変わり、今年春に一般発売が始まった。スイス連邦計量・認定局が飽和潜水用ダイバーズウォッチの規格ISO6425を満たすと認定したこのモデルは、6000m防水ケースの技術仕様に関して4件の特許を出願中で、さらに自動巻きムーブメントのキャリバー8912は、マスター クロノメーターの高精度、1万5000ガウスの耐磁性を誇る。グレード5チタン製モデル。157万3000円。


サンドブラスト仕上げのグレード5チタンを用いるモデルはケース厚18.12mm、NATOストラップを通すマンタラグも特徴的だ。


左端のチタン製モデルのほか、新素材O-MEGAスティールのケースと透明ラッカーダイアルを用いた各種モデルも展開。143万円~147万4000円。


シーマスター アクアテラ 38mm
男女を問わず着けやすいサイズで登場した新作は、サンブラッシュとラッカー仕上げや、PVD加工(ブルー、グリーン、サンドストーン、サフラン)またはCVD加工(テラコッタ)による美しいカラーダイアルが印象的だ。自動巻き。マスター クロノメーター。ステンレススティール、ケース直径38mm、150m防水。77万円。10月発売予定。



スピードマスター ムーンウォッチ ムーンシャインTM ゴールド
「ムーンウォッチ」に、従来のイエローゴールドより色味が淡く、経年変化による褪色に強いオメガ独自の素材ムーンシャインTMゴールドを初めて採用。グリーンや同ゴールドのカラーダイアルも要注目だ。手巻き。マスター クロノメーター。ケース直径42mm、50m防水。上/443万3000円、下/335万5000円。6月発売予定。


スピードマスター ’57
同モデルが復活。マスター クロノメーターの手巻きキャリバー9906を搭載してアップグレードを図り、12.99mmの薄型ケースでスリム化も実現。写真のブラックのほか、洒落たグリーン、ブルー、バーガンディのダイアルも新鮮。ステンレススティール、ケース直径40.5mm、50m防水。ブレスレットモデル111万1000円。

菅原 ダイバーズからクロノグラフまで、オメガの数々の新作を実際に見て痛感したのは「カラーはエモい」ということ。見慣れたデザインも色づかいひとつで印象はがらりと変わり、時計の中に好きな色、自分に似合いそうな色、元気をくれる色を発見して心トキメクのである。ここには取り上げられていないが、渋いグリーン・ダイアルの「スピードマスター’57」には魅かれた。

前田 「シーマスター アクアテラ 38mm」の多彩なカラーのダイアルはもちろんだが、オメガ×スウォッチの「バイオセラミックス ムーンスウォッチ」の色使いには驚かされた!  この価格なら複数本揃えて、コーディネイトであれこれ選ぶなんて楽しみ方もしてみたくなる。限定ではないだけに気長に次回の販売を待って、妻と色違いで2本購入してみようかな(笑)。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年6月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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