2022.06.22

WATCHES

オメガ×スウォッチが魅せるカラフル・ウォッチ

季節にあわせて咲き誇る花々のように、色また色で彩られた時計たち。伝統的な定番色を超える、明るく刺激的な色使いは各社が注力するスポーティなデザインをいっそう引き立て、2022年の大きなトレンドになること間違いなし! 時計ジャーナリスト菅原茂氏とENGINE編集部の時計担当前田清輝が注目ポイントを語り合った。

ダイアルにケース、そしてストラップも色鮮やかに

菅原 オメガ×スウォッチの「ムーンスウォッチ」、発売日の行列は凄かったね! 結局、最初の店頭販売は中止となってWebでの抽選申し込みになったけれど、限定モデルじゃないから購入は過熱ぶりが落ち着くのを待つしかないな。

前田 世界中のスウォッチショップでも同様の状況だったみたいですよ。前日からの徹夜組も多くて、開店前に1000人以上が並ぶなんて驚きました! ちなみに僕は抽選に外れて買えませんでした(苦笑)。しかし、オメガの名作をスウォッチならではのポップな世界観でまとめたカラフルなラインナップは見ているだけで楽しくなります! !

菅原 時計をメカとしてではなく、楽しく着けるアクセサリーというファッション的な提案だと思う。近年、コーディネイトに合わせるのはもちろん、自分のキャラクターを主張するアイテムになってきたのだけれど、カラフルな新作がこれだけ揃うとよりアクセサリー的な性格が強まっているように感じられたな。

前田 高級モデルでもスポーツ、ドレス問わず、カラフルなダイアルが増えました。多彩なカラバリを揃えるモデルも珍しくないです。ブライトリングの新しくなった「ナビタイマー」も3つのサイズごとにそれぞれ異なるカラバリを展開するほどの力の入れようです。

菅原 かつては高級時計のダイアルは黒か白が中心で、鮮やかな色は高級感が欠けるように受け止められたけれど、時代が変わったんだよね。加えてダイアル加工や塗装の技術が進んだこともカラフルなモデルが増えた大きな理由のひとつかな。カール F・ブヘラの新作のグラデーション・ダイアルとかどうやって塗装しているのかと思うよ。

前田 人気のグリーン・ダイアルは、昨年から表現が多彩になりましたよね。そして、もうグリーンはトレンド・カラーではなく、時計の定番カラーになった感があります。あとは「ムーンスウォッチ」だけでなく、モーリス・ラクロアの「アイコン ♯ タイド」も海洋プラスティックなどのリサイクル素材を採用することで、その特性を利用してケースやストラップもカラフルなモデルを展開しています。前号で紹介したトム フォードのダイバーズもそうですが、こうした傾向もこれから増えていきそうですね。

菅原 確かに。SDGsは時計作りにおいてますます求められていくのは間違いない。あと、今回の新作を見ていて感じたのは、ケース直径が36mmや38mmが増えてきたこと。40mm未満の小径化はここ数年のトレンドだけれども、36mmは性別を問わないジェンダーレスなモデルとしてブランドは発表している。これも時代の変化の現れと言えるよね。

前田 そして機能面では GMTやワールドタイムも昨年以降、多くの新作が発表されています。これも旅への渇望や自由な行動へ憧れる気持ちを高める存在として求められているのかもしれません。

菅原 時代の変化とともに、時計もさまざまな進化を重ねているのだけれど、いずれの新作もカラーや機能を見ているだけで心がワクワクするものばかり。新たな時代に突入したぞ!


バイオセラミックス ムーンスウォッチ
オメガとスウォッチとのコラボによる新しいコレクションは「スピードマスター」の特徴的なデザインを採用し、ケースは3分の2がセラミック、3分の1がヒマシ油を原料にしたバイオセラミック製。太陽(トップ画像)から水星、金星、地球、月、火星(写真=上=左から)、木星、土星、天王星、海王星、冥王星(写真=下=左から)にちなんで名付けられた11本のモデルは、大胆な色使いも大いに魅力的だ。クオーツ。ケース直径42mm、3気圧防水。各3万3550円。


ケースに組み合わせたヴェルクロストラップはオメガが「スピードマスター」専用ストラップとして発売したものと同じ素材。


スウォッチ独特の電池カバーもそれぞれの星をイメージしたデザインを用い、ケースバックのユニークなアクセントになっている。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年6月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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