2022.06.18

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フレンチ・プレミアムカーのDS 3 CROSSBACK OPERA BlueHDiがデビュー! インテリア・ショップ、センプレの社長、神原久康さんがDSを初体験!!

DS 3 CROSSBACK OPERA BlueHDiとセンプレの神原久康社長。

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デザインの良さを謳うフランスのプレミアムカー・ブランド「DS」。先日、最も小さなモデルのDS 3クロスバックに、新たにディーゼル・モデルが加わった。これでパワートレインは、ガソリンとEV、合わせて三種類に。今回は、ディーゼル・モデルの登場を機に、DS 3クロスバックの魅力を改めて見つめ直したいと思い、職業がら常に世の中の流れを敏感に感じ取っている、日本を代表するインテリアのセレクトショップ、センプレの社長である神原久康さんに乗ってもらうことにした。

デザインは実はバランスが大事!

神原さんは、インテリアやデザインの目利きであるだけでなく、クルマ好き、運転好きでもある。クルマで移動するのが当たり前のカリフォルニアで学生時代を過ごし、今でも思いつくとふとロング・ドライブに出かけてしまうような人物だ。実は普段から仕事では行き来のある神原さん。今回のDS 3 クロスバック オペラ BlueHDiの分析は、大変興味深く目から鱗のものだった。



東京・池尻大橋にあるセンプレの駐車場に置かれたDS 3 クロスバック オペラ BlueHDiの周りをぐるりと回って、神原さんがひと言。

「恰好いいクルマですね。プロポーションが良い」

特徴的なフロントグリルや大胆なBピラーなどディテールばかりに目が行きがちだが、デザインで重要なのは、まずは全体のバランス。この辺りはさすが常日頃デザインの良し悪しを見極めているプロである。鍵を持って近づくと、ドアハンドルが自動的にせり出すのを見て、「実用的ですね。遊び心もあるし」と感心した様子だ。早速車内に乗り込んでみる。



「新鮮ですね。これほどデザイン的に挑戦したクルマが存在するのが。まず、室内のフォルムに、統一感がありますね。コンパクトだけどラグジュアリー。このクルマの内装は、男性の趣味の部屋のような雰囲気があります。スイッチひとつひとつは凝ったデザインですが、ダッシュボードを俯瞰してみると、良い塩梅にデザインがまとまっています。ゆっくり眺めていたい気持ちになりますね」

普段はCセグメントのドイツ車に乗っている神原さん。DS 3 クロスバック オペラ BlueHDiは、それより小さいBセグメントになる。走り出して、気づいたことを話し始めたが、それがインテリアの論評のようで面白い。

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「運転してみると、実際よりもいい意味でボディが大きく感じられます。実は最初に見た時、特にサイドウインドウなど窓が天地に狭くてデザイン優先のクルマかと心配しました。ところが身長180cmの私でも頭上に相当の余裕があって、全然そんなことがない。フロント・ウインドウも上端が頭上近くまで来ているので、前方の視界は想像以上に開けています。メーターに視線をずらさずとも情報が写る、ヘッドアップ・ディスプレイも便利ですね。後方視界もどうだろうと思いましたが、全くの杞憂でした。クルマって、実はこのサイズでも十分なんだと思いました」

DS 3クロスバックで夏休みが楽しくなるかも

今回は時間の関係で、池尻大橋のセンプレから、神宮外苑近辺への短いドライブだったが、運転の感想もまた的を射たものだった。

「まず乗り心地がいいですね。シートのおかげもあると思いますが、レザーや細部の質感と同じで、乗り心地もしっとりした感じがします。あと、これはディーゼル・エンジンだからかもしれませんが、加速もスムーズで機動力もありそうでした。よく言われるディーゼル独特の振動はまったく気にならない。アイドリンストップからの再始動で、ブルンっと感じますが、『これから走り出すぞ!』という合図みたいで、これはこれでまったく嫌なものではありませんでした」



フランス車は初体験だが、エンジンも十分なパワーがあるとコメントした神原さん。今回試乗したディーゼル・モデル、DS 3 クロスバック オペラ BlueHDiは130馬力とパワーが申し分ないのはもちろんだが、300Nmの最大トルクを1750回転という低回転から発生するため、とにかく低速から力強い。「機動力がありそう」というコメントはそんなディーゼルの特徴を上手く言い当てている。さらに、低燃費で長距離移動に適していることを伝えると、「走れば走るほど長い距離が走りたくなる。このクルマのある夏休みは楽しそうですね」とロング・ドライブ好きらしい言葉も。神原さんは間違いなく運転好きだ。



因みに神原さんのお店、センプレは、名作家具から最新のものまで多くの椅子を扱っている。そんな家具のプロ、椅子のプロはこんなことも語ってくれた。

「シートの座り心地がいいですね。掛けていて、体のどこも不快に感じないのですから。室内空間のサイズ・形状が絶妙で、安心感のある、包まれた感じが何とも心地良いです。私はクルマを運転していると左手を自然とシフトレバーに乗せてしまうのですが、DS 3クロスバックはレバーや肘掛けの形・素材など、手に触れる部分の感触が本当に気持ちいい。こうした細やかな部分まで含め、考え抜かれたデザインのクルマだと思います」



神原さんが試乗したDS 3 クロスバック オペラ BlueHDiは、豪華な内装のモデル。時計のストラップをイメージしたデザインのナッパレザーのシートは個性的で、同じくナッパレザーのダッシュボードの手触りも申し分ない。説明をしなくてもこのあたりの質感を感じ取るところは、やはりインテリアのプロである。

優れたインテリアとDS 3クロスバックの共通点

直感的なコメントが的を射ていて驚いたが、神原さんはデザインに対しても独自の哲学を持っている。

「センプレは『デザインのある生活』を標榜し、形、実用性、SDGsの点から商品を選んでいますが、素材の良さや背景に物語が存在することも重要です。また、他の多くの店舗が扱うような、大量に売れているモノだけを扱うつもりはありません。大事にしたいのは心揺さぶる社会的に意義のあるもの。そういうことが、実はクルマにも当てはまることを、今回改めて気づきました。我々の提案する品々が、手に取って下さる方々のデザイン感度を上げるものだと嬉しいと思っていましたが、DS 3クロスバックにも通じるところがあるのに驚きました」

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どうやらセンプレとDS 3クロスバックには、相通ずるところがありそうだ。そんな神原さんに、DS 3クロスバックのオーナーのライフスタイルを想像して、お薦めインテリアを選んでもらった。

「このクルマに乗る方は、間違いなく日頃から美術館に行く、あるいはアートピース的なプロダクトを自宅に取り入れている方ではないでしょうか。なので、フォルムが魅力的で機能にも満足いく製品、たとえばMoMAなど世界の主要な美術館に収蔵されている倉俣史朗デザインの椅子、『How High the Moon』です」



実は、これは筆者が共同代表を務めるプロジェクトで、デザインだけでなく職人の手仕事を次世に残す重要な仕事として神原さんの会社に、製造・販売をお願いしているものだ。エキスパンドメタルのダイヤモンド状の形は、DSのモチーフに通ずるところでもある。

「また、アンビエンテック社のLED照明『セージ』、それからヴィトラ社の壁掛け時計、『ポリゴン クロック』もいいと思います。機能だけを考えたら、このデザインである必要はありません。ですがこの形だからこそ、DSのある生活の中で、見る人の気持ちが豊かになり心地よく暮らせるように思うんです」





なるほど、神原さんがDS 3クロスバックのために選んだモノとその理由は、どれも納得の切り口だ。

「デザインのいいクルマとは、形だけ拘ったものだと思っていました。ところがDS 3クロスバックは、実に深いところまで考えられたうえでこの形になっています。デザインのレベルが違いますね。知れば知るほど、本当に面白いクルマだと思いました」

デザインとは形だけでなく、その奥にある哲学を反映したものなのだ。真のデザイン性に優れたDS 3クロスバックを、いつまでも見続ける神原さんであった。

文=ジョー スズキ 写真=望月浩彦 撮影協力=SEMPRE

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DS 3 CROSSBACK OPERA BlueHDi
駆動方式 フロント横置きエンジン前輪駆動
全長×全幅×全高 4120×1790×1550mm
ホイールベース 2560mm
車両重量 1330kg
エンジン形式 直列4気筒DOHCターボ・ディーゼル
総排気量 1498cc
最高出力 130ps/3750rpm
最大トルク 300Nm/1750rpm
変速機 8段AT
サスペンション(前) マクファーソンストラット
サスペンション(後) トーション・ビーム
ブレーキ(前/後) ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(前後) 215/55R18
燃料消費率(WLTCモード) 21.0km/L
車両価格 489万7000円(税込)



(ENGINEWEBオリジナル)

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