2022.09.01

CARS

「グレートバラスン」を追い求めた40年 ブリヂストンのタイヤ・ブランド「レグノ」が目指すものとは

ブリヂストンにとって創立90周年という記念すべき年にあたった2021年、実はもうひとつの大きな節目を迎えていた。ブリヂストンの主力タイヤ・ブランドのひとつである「レグノ」が誕生40周年である。



レグノが生まれた頃の自動車業界は1970年初頭に業界を震撼させたオイルショックと排出ガス規制への対応がひと段落し、高性能化へと舵を切り始めていた。その流れに呼応するように、タイヤも高いグリップ力を売りにするスポーツ・タイプが続々と登場。ブリヂストンのスポーツ・タイヤ・ブランド「ポテンザ」が産声を上げたのも1979年のことである。

快適性能や静粛性能を向上

しかし、1981年にデビューしたレグノは高グリップ化とは異なる魅力を備えていた。それまで実用タイヤやスポーツ・タイヤではあまり重視されてこなかった快適性能や静粛性能を向上させ、現在もキャッチコピーに掲げている「グレートバランス」、いわゆるタイヤに求められるすべての性能を高い次元でバランスさせてきたのだ。

とくに注目が高かったのは快適性能や静粛性能だった。多くのユーザーから支持を得たことは、内外のライバル・メーカーがこぞって快適性能と静粛性能に注力したレグノの対抗馬と思われるタイヤを市場に投入したことからも明らかだ。快適性能や静粛性能に敏感な個人タクシーのオーナーによる指名買いが多数見られたという話もレグノの高い性能の証だと言っていいだろう。



現在は、3つのレグノをラインナップ

究極のバランスを追求した高い走り心地を武器に40年間走り続けてきたレグノは現在、「GR-XII」、「GRVII」、「GR-Leggera」の3つのバリエーションをラインナップする。

左から順に、レグノGR-XII(ジーアール・クロスツー)、レグノGRVII(ジーアールブイ・ツー)、レグノGR-Leggera(ジーアール・レジェーラ)

主軸の「GR-XII」

GR-XII(ジーアール・クロスツー)は、コンパクト・カーから大型セダンまで幅広いレンジをカバーするレグノの主力モデル。路面からの振動を車内へより伝わりにくくする「ノイズ吸収シートII」や、パタンノイズを低減する「ダブルブランチ型消音器」、ブリヂストン独自のシミュレーション&計測技術「アルティメット・アイ」やふらつきを抑制する非対称パタンなどの採用により、静粛性や優雅な乗り心地と応答性の良いハンドリング、低燃費、耐摩耗性、ウェット性能を高次元でバランスさせている。しかも、それらの性能は新車時だけでなく、摩耗時にも持続することも大きなポイントだ。

レグノGR-XII(ジーアール・クロスツー)

ミニバンをターゲットにした「GRVII」

GRVII(ジーアールブイ・ツー)は、日本では乗用車の主軸の1本に成長したミニバン用に専用開発したモデル。サイド・ウォールにGRVII専用のチューニングを施すことで、車高や重心位置の高いミニバン特有のふらつきを抑制。レーンチェンジやコーナリング時だけでなく、路面のうねりや横風などによるふらつきも抑えている。もちろん、「ノイズ吸収シートII」や「ダブルブランチ型消音器」といった最新のタイヤ技術を盛り込むことで、GR-XII同様、より高い静粛性やより優雅な乗り心地を実現している。

レグノGRVII(ジーアールブイ・ツー)

軽自動車用の「GR-Leggera」

ミニバン以上に日本市場に根付いている軽自動車をターゲットにしたレグノが、GR-Leggera(ジーアール・レジェーラ)だ。GR-XIIやGRVIIと同じタイヤ技術を惜しみなく投入することで、軽自動車にワンランク上の快適性や乗り心地をもたらすモデルだ。

レグノGR-Leggera(ジーアール・レジェーラ)

3つのバリエーションをラインナップすることで、究極のバランスを追求した走り心地をより幅広いユーザーが体感できるようになったレグノ。40年続いたグレートバランスへの追求はまだまだ終わらない。



文=ENGINE編集部

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement