2022.12.19

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世界の専門家が驚嘆! 世界限定20本!! 4400万円の「グランドセイコー」初の機械式複雑時計【いま、日本の時計が面白い!!】

グランドセイコー Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン

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世界最高峰の精度を実現し、耐傷性に優れた素材を開発するとともに、デザイン面でも意欲的な取り組みをする日本の時計。待望のトゥールビヨンも続々登場し、話題作は”発表即完売”も続出! 世界の時計ファンが大注目する、その魅力を徹底紹介する!

2022年は日本のトゥールビヨン元年だ!

日本の時計がこのところ元気だ。新型コロナ以前にはまだ及ばないにしても、2021年は完成品の出荷個数、金額ともに前年増で、輸出も伸びた。数字を後押しするのは、国産時計の従来のイメージを超えるような素晴らしい製品が年々増えてきたからではないだろうか。

今年それを象徴する新作が、グランドセイコーとシチズンから相次いで発表されたトゥールビヨンだ。機械式時計における最高峰の複雑機構のひとつに数えられるトゥールビヨンを搭載するだけならもはや珍しくはないが、そこに日本的な美意識を程よくブレンドして、他では得難いオリジナルなトゥールビヨンに仕立てたところが絶妙だ。世界に向けて発信するこれらは、日本の時計に目を向けさせるアイコンになりうる。



また、日本のお家芸といえば高精度の追求だ。もはや機械式でもクオーツ式でも世界最高レベルの精度に達し、GPS衛星電波受信も加えるなら、日本は世界一正確な腕時計を作り続けている国とも言えそうだ。このような正確さも世界が賞賛するジャパンクオリティだ。

最近の時計を面白くさせているのは、このような物理的な特長だけではない。手漉き和紙や蒔絵、白磁などさまざまなダイアル、あるいは江戸切子を施したベゼルのように、伝統工芸を取り入れた日本的な美観も海外で高評価を得る一因だ。

さらには大手以外の小規模メーカーや独立時計師が手掛ける希少モデルも入手困難なほどの人気ぶり。海外でも日本独自の個性をもった時計が熱い視線を浴びているのだ。

世界中の専門家が驚嘆

ジュネーブのウォッチズ&ワンダーズ2022で披露された新作の中で世界の専門家たちを驚嘆させたのがグランドセイコー初の機械式複雑時計、しかも国産トゥールビヨン、「グランドセイコー Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン」だ。プロジェクト発足から10年をかけて完成したこのモデルの特色は、世界で初めてコンスタントフォース機構とトゥールビヨン機構を同軸に一体化し、新次元の安定した高精度を実現する点。機構が刻む鼓動音や、露わな空間に奥行き感を演出するスケルトンのデザインなども絶妙だ。手巻き。プラチナ、ブリリアントハードチタン、ケース直径43.8mm、10気圧防水。世界限定20本。4400万円。10月発売予定。

文=菅原 茂



(ENGINE2022年11月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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