2022.11.07

CARS

メルセデス・ベンツEQE・SUVデビュー 早くも電動SUVのフルラインナップが完成

メルセデス・ベンツがミドルクラスの電動SUV、「EQE・SUV」を発表した。

GLEの役を担うEVバージョン

メルセデス・ベンツの電気自動車=バッテリーEV(BEV)専用ブランドのEQシリーズのニューモデルで、先日日本で発表されたばかりの「EQE」がEクラス・サイズでセダン・タイプのBEVなのに対し、EQE・SUVはEQEをベースにした多目的仕様の派生車種で、GLEのBEV版と呼べるモデルである。



EQAからEQS・SUVまで

なおEQE・SUVの登場により、2018年にメルセデス・ベンツの電動化の先陣を切って登場したGLCサイズの「EQC」をはじめ、GLAベースの「EQA」、GLBベースの「EQB」、GLS相当の「EQS・SUV」など、メルセデス・ベンツの電動SUVのフルラインナップがひとまず完成したことになる。



EQシリーズ共通のエクステリア

エクステリアはフロント・グリルに代わるブラック・パネルや、なめらかなボディ・パネルの面構成など、メルセデスEQの各モデルに共通するデザイン要素が用いられる。前車軸の前には特許出願中のホイール・スポイラーを装着し、クラッディングの形状も空力に配慮。オプションでフラッシュサーフェスとなるドア・ハンドルも用意され、空気効力係数(Cd値)は0.25を達成している。ホイールは19〜22インチを設定する。

ボディ・サイズは全長4863×全幅1940×全高1686mmで、ホイールベースはEQEセダンより90mm短い3030mm。しかし、520リッターの荷室容量はEQEの430リッターを大幅に上回る。しかも、40:20:40分割可倒式の後席シートバックを10度立てることで580リッター、2列目シートを倒せば1675リッターへと拡大できる。



インパネ全面ディスプレイも設定

インテリアもダッシュボード全面に大型ディスプレイを3面設置した「ハイパースクリーン」をオプション設定するなど、EQの上級モデルと同じ仕立てだ。アームレストに用いるヌバック調のネオテックスなど高品質の合成皮革により、レザーフリー化を進めながら質感を高めている。内装のカラー・パターンは5種類が用意された。

プラットフォームはEQSやEQEと同じ新開発されたEV専用を採用。このプラットフォームを用いるのはEQE・SUVで4モデルとなる。



航続距離は最長590km

車種展開は3モデルで、「EQE350+」は292ps/565Nmの1モーター後輪駆動、「EQE350・4マチック」は前後2モーターでシステム総合出力が292ps/765Nmの4WD、EQE500・4マチックも前後2モーターでシステム総合出力が408ps/858Nmの4WDとなる。WLTP値の航続距離は350+が480〜590km、350・4マチックが459〜558km、500・4マチックが460〜547kmだという。

生産は米アラバマ州のタスカルーサ工場で、2022年12月に開始される予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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