2022.06.12

CARS

1台で184億円! Cクラスが3500台も買えるメルセデスを売却した理由とは

メルセデス・ベンツが自ら所有するコレクションの中の1台である「300SLRウーレンハウト・クーペ」をオークションに出品。自動車としては過去最高額の1億3500万ユーロ(約184億円)で落札された。

これまでの最高落札額の3倍以上

オークションは2022年5月5日にドイツ・シュトゥットガルトのメルセデス・ベンツ・ミュージアムにおいてRMサザビーズの運営で開催された。招待されたのは選ばれた顧客や、クルマや美術品の世界的なコレクター。落札者は今後も特別な機会には車両展示に協力することに同意しているという。これまでの記録は、2018年に約54億円で落札された1962年式フェラーリGTOとされており、大幅な更新となった。



1955年に2台製作された内の1台

1100台を超えるメルセデス・ベンツ・クラシック所有の非公開コレクションに含まれていた300SLRウーレンハウト・クーペは、1955年に2台のみ製作されたレース・カーのプロトタイプで、開発者にしてチーフ・エンジニアのルドルフ・ウーレンハイト氏にちなんで名付けられた。この希少性と歴史的価値、そして自動車の歴史における最高の部類の一例だというエンスージアストや専門家の評価が驚異的な落札額につながった。なお、もう1台のウーレンハウト・クーペは今後もメルセデスの手元に置かれ、ミュージアムで展示される。

今回、ミュージアムの中でもかなり貴重なクルマを手放したのには理由がある。車両の売却によって得た収益で、脱炭素や資源保護を志す若き学生をグローバルに支援するための「メルセデス・ベンツ基金」を創設するのだ。これを足掛かりに、革新的な技術を生み出す未来のウーレンハウトが生まれることに期待したい。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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