2023.01.11

CARS

30年30万キロのちょっと古いベンツでグランドツーリング! 熊野古道まで行ってきた!!【メルセデス・ベンツ300TE(1992)長期リポート #157】

エンジン編集部の長期リポート44号車/メルセデス・ベンツ300TE(1992)

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線状降水帯

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浜松を過ぎたあたりから雨が降り始め、名古屋に入ると豪雨となった。台風15号により線状降水帯が発生したらしい。伊勢湾岸自動車道に入り、名古屋港の橋を渡るころにはペースを落とさざるを得ない状況になった。特徴のある一本ワイパーを最速にしても視界が悪い。ドライブ・スルーの洗車機のなかにいるようだ。さらに名古屋港にかかる橋は橋脚が高く、風の影響を受けやすい。強い横風を受けたトラックが車線を必死に守る感じでヨロヨロと走っている。

こんな状況でも44号車はドシッと安定していた。フワフワと浮ついたところが一切ない。さらに堅牢なボディは車内を安心感で満たしてくれる。もし、自分の愛車である1987年式のジャガーXJ6を選んでいたら? と想像したらゾッとした。

紀勢自動車道を尾鷲ICで降りて給油。なんとトリップ・メーターは573kmを表示している。燃費は9.7km/リッター。東京・芝浦の自宅と編集部のある神楽坂の往復10kmをただ繰り返すだけのときは、満タンで290kmほどしか走らない。1992年式メルセデス・ベンツ300TEが高速巡行に向いていることは燃費からもわかった。

翌朝、44号車で七里御浜の朝日を見た。還暦を過ぎると目覚めが早くなるけれど、前日の長距離移動における疲労が小さいことも、積極的な行動の原因かもしれない。

熊野古道松本峠を歩き、再び東京へと向かった。往復1230km。運転席のシートをリフレッシュしたせいもあって、まったく疲れは感じなかった。44号車は長距離を走ってこそ、その良さがわかるのだと再認識する旅だった。

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) メイン写真=茂呂幸正

熊野灘に昇る朝日と44号車。

■44号車/メルセデス・ベンツ300TE(1992)
Mercedes-Benz 300TE(1992)
購入価格 168万円
導入時期 2008年9月
走行距離 32万3160km

(ENGINE2022年12月号)

◆14年前の初回の記事はこちら!
2008年、ENGINE編集部で124型の購入決定!

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