ヒョンデ・アイオニック5に注目するモータージャーナリストの大井さん、飯田さん、塩見さん!
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2023年の注目の輸入車38台を集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリストは40人。電動化にとどまらず、AIなど新しい技術との融合もうかがえる昨今の自動車の世界において、自動車のプロフェッショナル40人のモータージャーナリストたちはどう考え、どんな輸入車に注目しているのか。今回は、自動車ジャーナリストの大井貴之さんがあげた今気になるガイシャ3台! さらに、大井さんが注目したクルマ、ヒョンデ・アイオニック5に今回のエンジン大試乗会で試乗したジャーナリスト、塩見智さんと飯田裕子さんのインプレッションも公開する。
大井貴之さんがあげた3台はこれ!「中国製」と「韓国製」と「ドイツ製」まず注目しているのがBYDアット3。バッテリーの開発・製造からスタートしたBYD。スペース効率、安全性、長寿命を売りとしたブレード・バッテリーは、テスラとトヨタに革新技術を提供。性能に太鼓判を押された印象だ。そのBYDが作ったクルマが日本上陸! 注目せずにはいられない。 もう一台はヒョンデ・アイオニック5。日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート・カー部門のイヤー・カーとして選ばれたクルマ。その性能は本物なのか!? そして売れるのか売れないのかにも注目。安全性、信頼性が重要な自動車だけに「中国製」と「韓国製」に対する日本人の評価も見えるだろう。 そしてBMW5シリーズ。筆者が5シリーズ・オーナーであるという個人的な興味が理由の一つだが、キドニーグリルはどっちに行くんだろうという興味。BMW好きにとっては重要な問題。考えてみれば統一する必要は無いんですけどね。(大井貴之)
はからずも4駆と2駆、2台のアイオニック5を試乗した塩見智さん!「BEVトップ3の1台!」
この日担当するとは知らず、YouTube「シオミサトシのソルトンTV」取材用にアイオニック5を借りていたため、アイオニック5で出かけ、別のアイオニック5に乗り、元のアイオニック5で帰った。ラウンジRWDで往復し、試乗会でラウンジAWDに乗ったため、違いがわかってよかった。結果、AWDのほうがBEVらしい挙動が強調されて楽しく満足感が高いが、RWDにもアイオニック5の本質的な魅力はすべて備わっていて、安いRWDを手に入れ、浮いた約40万円を別の何かに有効活用するのもあり、という結論に達した。“BEVらしい挙動”とは鋭い発進加速、前後モーターによる強い回生ブレーキを活用した、いわゆるワンペダル・ドライビング。本質的な魅力とは高い静粛性、シームレスな加減速の気持ちよさ、そして他の多くのBEVを上回る充電能力の高さだ。アイオニック5はバッテリーの電圧が高いので、バッテリー残量が豊富な状態で充電しても結構な勢いで入ってくれるのがありがたい(もちろん充電器の能力の範囲内で)。テスラの2モデルとアイオニック5が日本で買えるBEVトップ3。(塩見智)
アイオニック5の"車柄!?"に惚れた飯田裕子さんは「この個性は無敵!」と絶賛!!
大胆不敵。この個性は無敵。もちろんEVというカテゴリーとしては今やライバルは多数いるものの、このデザインが創り出す“キャラ”とシンプルでクリーンなホスピタリティ溢れる空間を併せ持つ人柄ならぬ“車柄”はちょっと他にない。アイオニック5のように“直線” 的でパッキパキな(おかげで側面の曲面も際立つけれど)モデルは思いつかない。LEDライトのデザインも斬新だ。Cセグのボディ・サイズながら3000mmものホイールベースに短いオーバーハング、“直線”のマジックによって整えられたフォルムの存在感はより大きく、見栄えがします。フロント・ウィンドウの面積も大きく、運転もし易く、乗り心地は安定感あり。パドルで回生段階を切り替えられるのは便利。EVとしての性能は平均的でぬかりなく、万人に優しい。航続距離はWLTCモードで498~618km。街を飛び出せる実用的な数値。非常時に備えV2Hも選べる点も抜かりなし。お値段もリーズナブル。アイオニック5の発売開始から間もなく1年。オンライン購入、人対人で行えるサポート体制に注目しています。(飯田裕子)
写真=茂呂幸正(人物)
(ENGINE2023年4月号)
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