2023.04.04

CARS

「超扁平23インチタイヤからは想像できない乗り心地!」 物凄くよく出来たクルマであることに驚かされた これがランボルギーニ・ウルスに試乗したモータージャーナリストの生の声だ!!

ランボルギーニ・ウルス

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! 600mm短い仮想ホイールベースを実現する後輪操舵のおかげで、取り回しの良さはまるでコンパクトカー並みのランボルギーニ・ウルスに乗って、菰田潔さん、島崎七生人さんの2人が思わず叫んだ!

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いつもの低いランボ


スーパー・スポーツSUVがウルスである。ランボルギーニらしくド派手な外観は、下品にならない程度に抑えている。室内もエクステリアに使った蛍光色のアクセント・カラーがドア、シート、センターコンソール、ハンドルに散りばめられている。走り出す前はステアリング・リムの蛍光色は目障りだと思ったが、運転してしまえば意外と気にならなかった。エンジンスタートはいつものランボと同じくセンターコンソールの中央にある赤いカバーを跳ね上げてスタートスイッチを押す。4リッターのV8ターボエンジンはゴボゴボと言って目覚めるが、室内ではうるさく感じなかった。とは言ってもタコメーターの針が6750rpmからレッドゾーンに近づけば、それなりに聞こえてくる。SUVらしい音とは言えないが、車高の低いランボのサウンドである。ウルスに乗っていると車高の高いSUVに乗っていることを忘れてしまう。ハンドル応答性はキビキビしているし、山道でもロールはほとんど感じない。いつものランボの加速力、軽快さはそのまま感じられるから。(菰田潔)

ランボルギーニ・ウルスにカスタマイズ・オプションのグラファイトカプセルが設定されたのは2020年9月。特別なボディカラーや内外装のトリムが選べるようになった。試乗車はマットブラックと蛍光グリーンが組み合わされていた。

「ほぉ!」と感心した

クルマの場合、何が普通で何が普通じゃないかの線引きは難しい。市販車であれば前提として“普通のクルマ”なのかもしれない。もうお察しいただいていると思うが、ランボルギーニ・ウルスは、個人的な分類上、今まで普通じゃないクルマ、もっと言えば、尋常じゃないクルマだと思っていた。かつてLM002を作った同社だが“世界初のスーパーSUV”を名乗り、乗ってアクセルを踏むと大変なことが起こるのでは!? とさえ想像していた。が、実はちゃんと試乗するのは今回が初めてのことだったが、普通どころか、物凄くよく出来たクルマであることに驚かされた。とくに乗り心地のよさはエアサスのおかげながら超扁平23インチタイヤからは想像もつかぬもので、同乗のプレミアム会員の方と一緒に「ほぉ!」と感心したほど。600mm短い仮想ホイールベースを実現する後輪操舵は、街中でコンパクトカーのような取り回しのよさを実現している。4リッターV8の威力は今回の試乗では触る程度に留めたが、走行シーンを問わず無限大のポテンシャルがあることは間違いない、のだろう。(島崎七生人)

写真=郡大二郎/小林俊樹/茂呂幸正/神村聖

(ENGINE2023年4月号)

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