2023.04.15

CARS

「ミドシップ化がここまでコルベットを変えるとは思わなかった!」 これが「シボレー・コルベット」に試乗した自動車評論家の生の声だ!

シボレー・コルベット3LT

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! 決して安くはないが、性能やライバルを考えると「絶対安い」と言いきれるスーパー・スポーツ! シボレー・コルベットに乗った小沢コージさん、日下部保雄さんの2人は、思わず叫んだ!

絶対的に安い!

正直スーパー・スポーツを金額中心に語るのは世知辛い気がするけど、今回のコルベットを語る時だけは欠かせない。そう、この本格ミドシップ・カーは502ps&637Nmの6.2リッターV8 OHVを搭載して“たった”1400万円から。確かにエンジン・サウンドやフラット・トルクはいかにもアメリカンV8風味でフェラーリ、ランボ系とはひと味違う。しかし軽量高剛性のアルミ・フレームに、伝統のリアのリーフ・スプリング式を捨てて前後本格ダブルウィッシュボーン・サスを備えた走り味は、まごう事なきスーパーカー風味。重量バランスがリア寄りになった結果、ハンドリングはFRコルベットじゃあり得ないくらいダイレクトかつ繊細だわ、ブレーキングもリアがグッと踏ん張り、高速域から低速域まで思い通りに止まるわ、同時に乗り心地が快適過ぎてああ参っちゃう。ここまでミドシップ化がコルベットを変えるとは思わなかったわ。それでいてアメ車風味も残っている。これでフェラーリの半額以下。初のRHD仕様も選択可。決して安くはない。だが性能や競合を考えると「絶対安い」と言いきれるスーパー・スポーツなのだ。(小沢コージ)



日常的に使えるスーパーカー

初物尽くしの第8世代のコルベットに出会った時は仰天した。伝統的なFRからミッドシップに、そして初の右ハンドル、どれをとっても初物づくしだった。エンジンはコンパクトブロックのV8エンジン、伝統的なOHV、6.2リッターの自然吸気。嬉しくなる。502ps/637Nmは低回転でもトルクがあり、気難しいところはない。8段のデュアルクラッチ・トランスミッションの変速も滑らか、かつダイレクト感がある。回せば腹の底に響くようなエンジンはいかにもアメリカンV8だ。コルベットの素晴らしいところはスーパーカーでありながら日常的に使える合理性だ。幅の広い減衰域を持つ磁性ダンパーで、普段の乗り心地はショックの少ないもの。しかしスポーツ・モードを選ぶとシャキッとした乗り心地とスポーツカーらしいハンドル応答性で、ドライバーをウキウキさせる。更にトラック・モードでは素早いレスポンスと車体ロールの少ない姿勢でレーシングカーのよう。たまに非日常を味わうのはトラック・モードが相応しい。サーキットでなくてもコルベットが変身する様にワクワクさせられる。(日下部保雄)

写真=茂呂幸正/神村聖/郡大二郎/小林俊樹

◆続々公開中! エンジン大試乗会に集まった2023年の注目の輸入車38台! 参加したジャーナリスト40人のインプレッションはコチラ

(ENGINE2023年4月号)

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